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『住宅建築』8月号は、大工棟梁・田中文男の建築学を紹介します。

[特集]
田中文男の建築学

2010年8月9日に亡くなった大工棟梁の田中文男さんは、数多くの文化財建造物の調査・修復に携わった、卓越した技術と度量を持つ職人である。
これまでの職人像を払拭する、洗練された経営理念と建築理論を持ち、人に慕われる破天荒で、生真面目な職人の建築への取り組みから、時代を超えて訴えかける建築理念を学ぶ。それは建築という枠組を超えた人間の生き方に対する篤いメッセージである。

◆田中文男を語る
大文(ダイフミ)バンザイ
 ……磯崎 新


 

 

現代の宮大工──伝統継承に闘う棟梁・田中文男
 ……鈴木嘉吉


田中文男の民家建築研究
 ……後藤 治

◆民家から学ぶ
土肥家本家主屋・土肥分家主屋
 復元指導=宮澤智士、田中文男、一色史彦、今瀬文也
 設計=緑の風景計画


写真=相原 功

田中文男さんと土肥家住宅
 ……一色史彦

土肥本家主屋・分家主屋の編年研究
 ……宮澤智士

座談 大工と建築家で考えた合理的な木造
民家型構法
 ……藤本昌也×増山敏男 訊き手=植久哲男・三澤文子


写真=岩為

 

合理的な木造に戻れるか
 ……対談:渡邊 隆×後藤 治

◆社寺から学ぶ
堀立へのこだわり——オリジナルの鳥居を建てる
 ……インタビュー:井上説子(伊藤平左エ門建築事務所)
    聞き手:福濱嘉宏

型の建築作法と男の返事
 ……福濱嘉宏

◆田中文男から学ぶ
災害応急仮設住宅を木造でつくれ 田中文男棟梁の遺言
 ……安藤邦廣

[住宅4軒]
神栖・本田邸
 基本設計=アルセッド建築研究所/三井所清典、
        森川建築設計事務所/森川博之
 実施設計=大崎閲男、岩瀬 繁

豊田の家
 設計=松井郁夫建築設計事務所

掘りごたつを囲む家
 改修設計=吉川の鯰/岸本 耕

楓の家
 設計=三澤文子/Ms建築設計事務所・MSD


[特別記事]
生き続ける愛知県立芸術大学
──キャンパスとともに成長する環境
 ……益子義弘・永田昌民

 

[特別記事]
第1回吉阪隆正賞
受賞者=田中 泯
業績=「身体気象言語」から桃花村という場の生成へ

吉阪隆正の言葉 田中 泯の言葉
 ……樋口裕康

場踊り・田中 泯
 ……写真=山田脩二

 

[シリーズ]住まいの原点 第4回
篠原一男の住宅「海の階段(1971)」
 ……文=大松俊紀

建主は、著名な画家で、暫くパリに住んでいたこともあるN氏。パリで経験したような、絵を描くことを含めた生活のすべてを一室空間で完結させられるような住宅兼アトリエを篠原に依頼しました。前面道路は2.6mほどの段差の下にあり、玄関入ってすぐ目の前に広がる狭い階段をのぼって主空間であるアトリエと、広間(居間兼食堂)の一室空間にアプローチしていきます。数個のトップライトのみの薄暗い一室空間へ、階段から一歩一歩除々に上昇するそのアプローチが、あたかも海底から少しずつ海面へ上がって行く様であることから、「海の階段」と名付けれたアトリエ兼住宅です。
建主さんのインタビューや原図の資料も掲載しています。


写真=大松俊紀

 

[連載]言葉と思考 第4回
高台寺(開山堂・霊屋・臥龍廊)
 ……文・図=金澤良春

[連載]詳細図で読み解く住まい 第2回
二宮邸(1979年)
 設計・施工=眞木建設

[書評]『人間であること』時実利彦
(1970年、岩波書店)
 ……文=神谷宏治

[海外レポート]
「海外での復興支援 スマトラ・ハイチ」
 ……神谷啓介

[神楽坂レポート]
「神楽坂の裏通りにしのびよる開発計画」
 ……鈴木喜一

プロフィール

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