株式会社建築資料研究社 日建学院

おかげさまで50周年

平井百香さん

建築を学んだそのあと「NEXT STAGE」
|平井百香さん

東北大学で建築を学び、その後大学院に進みました。大学院に入った時がちょうど東日本大震災の直後だったこともあり、その後の2年間は復興事業のプロジェクトに携わり、被災地の方々と街や建築を考えるワークショップなどを行いました。
そうした経験はもちろん強く心に残っていますが、「建築」を強く意識したのは、 大学3年生の夏休みにお金を貯めて、友人と初めてヨーロッパへ旅行した時でした。それまでは日本の街並みしか知りませんでしたが、古い建物の街の中に、現代建築が入り乱れるように建てられているベルリンなど、その混在する街の在り様が面白かったです。パルテノン神殿もその場所の空気感を含めて迫力があったし、やっぱり写真で見るのと実物は違うなあと実感しましたね。そうした気付きは修士設計にも繋がったと思います。

大学院を卒業して不動産関連の会社に就職し、設計の部署に配属され、今は新築の賃貸住宅の企画に携わっています。一級建築士の資格は学生時代から取ろう、挑戦するなら知力も体力もある20代のうちにと決めていました。日建学院を選んだのは学生コンペ「トウキョウ建築コレクション」で最優秀賞を受賞して、その副賞が学科試験の学費免除だったから(笑)社会人になりたてで金銭的な余裕もあまりない時だったので、とても助かりました。最初の1年目はプライベートな時間は捨てて、仕事か勉強か眠るかというストイックな生活をしていましたね。モチベーションを保つ方法としては、お気に入りのカフェを3つくらい見つけて、気分によって場所を変えて勉強をしていました。時々、試験と関係がない小説を読んで気分転換をしたり、キッシュが乗ったお気に入りのプレートランチを食べて癒されていました。学科試験のおすすめの学習法は、みんな10年分の過去問題には取り組むと思うのですが、私は学校の教材や模試の中に出てきた過去問以外の良い問題をルーズリーフに書き写して、テスト前にバーっと見返すということをやっていましたね。そうするとポイントが網羅できるのでおすすめです。

一級建築士の資格を取得した今の実感は、「やっとスタートラインに立てたな」ということ。有資格者になり、仕事相手の方々からの信用を得ると同時に責任感も生まれました。次の目標は、学生時代に見つけた自分の建築テーマを深めていくことですね。一級建築士の資格も取れたので、建て替えが決まっている実家の設計を頑張りたいです。今後も学ぶ姿勢を持ち続け、自分がつくりたいもの、目指す建築に近づきたいです。

Hirai momoka

平井百香

一級建築士

不動産(設計)
東北大学大学院(小野田研究室)
トウキョウ建築コレクション 2013年
(修士設計展 グランプリ)
一級建築士合格@2015年
In 日建学院新宿校

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