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128 プロフェッショナルが考える 構成・文/ 阪口公子 アドバイザー・進行松村磨おさむ (丹青社経営企画統括部人材企画室) 壁面を家具で埋めつくすのではなく、 何も置かない壁、もしくは一部に「余白」をつくってみませんか? ? 空間にも、住まい手の心にも「余裕」がもたらされるかもしれません。 ここでは、プロが考える壁面装飾のアイデアをはじめ 、アクセント・パネルやピクチャーレールを紹介します 。アートやパネルなどを飾ったとき、そして何もない状態でも壁を美しく見せるには、 どのような仕組みにすればいいのでしょうか。空間デザインのプロ、 関洋さん、山田悦子さん、寺田尚樹さんにお話してもらいました。 密集やリピートで 景色と実用を兼ねる 松村磨「壁を飾る」というのが 今回のテーマです。新築と既存空 間に手を加える場合とは、仕組み が変わってきますね 。関洋まずは金物などを使わない 例で。以前、自宅のマンションで 茶会のしつらえをしたとき、床か ら天井までの長さの竹を用意して 、突っ張り棒の要領で立てました。 節を利用して一部に穴を開けて花 一輪も生けたんです.図3 33.。 寺田尚樹床柱のようですね。竹 は簡単にカットできますもんね。 関ある場所ではカーテンレール に何本もの竹を吊ったこともあり ます.図2 22.。 竹 を 寄 せ る と 壁 が で きるんです。花も生けられるし、 図1 長押形状の部材を平行に張り 詰めるアイデア。部材同士の間を開 けておき、フックや棚、ボックスな どを掛ける。「昔ながらの家では長 押に額を飾ったり、絵を引っかけた りしていましたよね?」と関さん。 図2 既設のカーテンレールにφ25 o程の竹を吊った様子。竹の粗密に よって場を変じさせることができる。 「風により竹がぶつかって鳴る音も いい雰囲気」。図3 竹の床柱兼花 入れ。「竹はしなるので、少しのテ ンションで自立します」。 スケッチしながらのブレストは新宿にある 寺田尚樹さんの事務所で。左から寺田尚樹 さん、関洋さん、山田悦子さん。 フックをかければ絵も飾れます。 山田悦子日本には「ハレとケ」 があって、それを表す舞台として 床の間がありました。でも床の間 は掛け軸や花がなくても空間的に は調和していますよね。そういう ハレもケも成立させるような仕組 みはどんなものかと考えたんです。 浮かんできたのがクモの巣。一 見何もないようですが、落ち葉や brainstorming 松村磨 MATSUMURA, Osamu 1962年東京都生まれ。88年丹青 社入社。商業・文化・博覧会など の空間づくりを手がける。現在は 人材企画室長として、クライアン トの課題解決や、新たなサービス を生み出す活動を行う。また、 「人づくりプロジェクトSHELF展」 に携わるなど、社内の人材育成に も精力的に取り組む。 丹青社 tel 03-3836-8109  http://www.tanseisha.co.jp/ 「織作邸」(2011)の玄関ホール正 面には、クライアントが撮影したサ クラの写真が大きく引き延ばされて 飾られている。実は奥のキッチンの ための引き戸である。写真/清水謙 関洋 SEKI, Hiroshi 1966年静岡県生まれ。94年セキデ ザインスタジオ設立。商業空間、オ フィス、住宅などの空間設計から、 職人・産地と協働した家具や生活道 具のデザインまで、広範囲にわたる 活動を行う。SEKI DESIGN STU DIO 東京都中野区本町1-2-4 ラ イブコープ中野坂上B-203 tel 03-6300-4350 http://www.