平成27年 1級建築士設計製図 合格実績


平成28年 1級建築士設計製図試験 本試験課題検証



平成28年度 1級建築士設計製図試験解析 

■ 総評


 受験者の皆さん、1級建築士設計製図試験大変お疲れ様でした。
今年の試験課題は、「子ども・子育て支援センター(保育所、児童館・子育て支援施設)」で「保育所」については平成15年以来、12年振りの出題。また、「児童館」は平成元年以来、27年振り、「子育て支援施設」は平成19年以来、8年振りの出題でした。
また、テーマとともに注意として示された項目は、以下の通りでした。

①パッシブデザインを積極的に取り入れた建築物の計画 
②地盤条件を考慮した基礎構造の計画
③天井の高い居室における天井等落下防止対策の考え方



 実際に出題された課題については、図面及び記述ともに、ほぼ想定される内容と考えられます。
なお、計画の要点等の記述については、以下の内容が構造計画、環境負荷低減として出題されました。

●構造計画
①プレイルームの上部(屋根又は床スラブ)構造の「部材断面寸法」
②プレイルームの天井について、天井等落下防止対策について考慮したこと
③「地盤条件(GL-1.2m以深はN値40以上の洪積砂礫層であり、地下水位は、GL-2.0m以深である。)」及び「経済性」を踏まえて、採用した基礎構造の形式(べた基礎、布基礎、独立基礎)

●環境負荷低減
①環境負荷低減手法として、「太陽熱」、「地中熱」、「井水(セイスイ)」のうちから2つ選択し、これらの利用方法及び省エネルギー効果について考慮したこと
②「自然採光」「自然換気」について考慮したこと

 一部の試験会場(東京会場調査)における答案完成状況は、97%程度でした。(前年:90%程度)
以上の点を踏まえ、試験の難易度については、建築物のプラン計画については比較的やさしく、計画の要点等の記述については例年と同等であったと想定されます。
それでは、以下に今年の試験のポイント及び受験者にとって難しいと思われた内容について講評します。




■ 本試験問題のポイント


① 計画可能範囲について
 隣地境界から建築物までの空きを2mと想定し、北側道路からは、車椅子使用者用・利用者用駐車場スペース(計2台)、駐輪場スペース(10台)等を考慮し4m空きとし、東側道路境界からは、サービス用駐車スペースを考慮し3m空きとします。下図の通り、45m×30mを可能範囲として計画を進めます。




② グリッド計画について
 保育室、乳児室、ほふく室(計6室)を南側の公園に向けて計画することや、床面積の関係(40m2の倍数)から6m×7mグリッドが想定されます。上記可能範囲より、下図の想定が可能です。


③ アプローチの計画
 北側道路からエントランスホールへのアプローチを計画します。
なお、共用部門のエントランスホールから保育所部門、児童館・子育て支援施設部門へアクセスする計画と考えます。
 ※西側隣地の公立小学校からの利用を配慮。


④ 設置階の振り分け
 1階に共用部門(エントランスホール等)及び保育所部門をまとめて1階に計画し、2・3階に児童館・子育て支援施設部門を計画します。
また、サービスを想定した設備スペースは、1階又は屋上等に計画します。
次に児童館・子育て支援施設部門については、「児童館」と「子育て支援施設」に分けられていましたがそれぞれの面積バランスから階ごとにゾーニングすることは難しい設定でした。そのため、同一階で、児童館の諸室と子育て支援施設の諸室を計画する場合は、ゾーニングすることがポイントです。


⑤ パッシブデザイン(夏期と中間期の卓越風、自然採光、自然換気、日射遮蔽)について
 今年の課題には、パッシブデザインを積極的に取り入れることを指定されています。
夏期・中間期の卓越風を建物内に取り込むために、南側及び北側に面した開口部を設ける等の対応が想定されます。また、吹抜け等の指定はありませんが、エントランスホールに吹抜けを計画することや3階の共用部等にトップライト等を計画することも有効です。
夏期の日射遮蔽については、南面に庇や水平ルーバーを設け、西面・東面に垂直ルーバーを設けることで対処できます。


⑥ プレイルームの辺長比(1.5以下)について
 プレイルームは、210m2以上と指定です。6m×7mグリッドの場合、6コマで計画しますが、間口を7mスパンとした場合は、14m×18mで辺長比をクリアしています。対して、間口を6mスパンとした場合は、12m×21mで辺長率1.5を超えるため違反になります。従って、18m以下とする必要がありました。
※3mオーバーした部分の対処法については、「バルコニー等を計画する」「廊下・ホワイエ等を計画する」など想定されます。


⑦ 屋上広場の計画
 遊びの広場としての利用を考慮した場合、騒音等の発生も考慮して、西側や南側の配置が想定されます。
直径10mの円が1つ入る指定で、約200m2としていますので、6m×7mグリッドの計画の場合、5コマの計画です。


⑧ 天井等落下防止対策について
 特定天井の下記の基準について記入されていれば良いでしょう。
・天井構成部材(天井材への直付け設備機器等を含む)の単位面積質量を20kg/m2以下とする。
・天井ふところの高さを3m以下とする。
・振れ止め用の斜材を設ける。
・壁と天井構成部材とのクリアランスを60mm以上とする。


⑨ 地盤条件及び経済性を踏まえて採用した基礎構造の形式について
 べた基礎・布基礎・独立基礎の中で、最も経済的な形式は、独立基礎です。
基礎の底版は、地下水位を考慮して、2mとする計画が最も良いでしょう。


⑩ 環境負荷低減手法(太陽熱・地中熱・井水の利用方法、省エネ効果)について
 太陽熱の利用については、冬期の温水としての利用や床暖房用の補助熱源として利用できます。 地中熱については、空調用ヒートポンプの熱源として利用できます。
井水は、中水として、散水用、便所、災害時の非常用等に利用することができます。

以上




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