1級建築士 設計製図本試験課題検証2024

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11月上旬に「2024年(令和6年)1級建築士設計製図本試験 参考解答例(一式図)」を発送します!

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本年度本試験課題を徹底検証します。課題のポイント・プランニングの検討・減点箇所など気になる不安を解説します。

実施日 10月15日(火) 19:00~
※各校により実施日が異なる場合があります。
場所 日建学院 直営校
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費用 無料
お申込み 各校によって開催日時・時間が違う場合がございますので、日建学院 直営校にお問い合わせいただきお申込みしてください。
内容 ●試験課題のポイント ●プランニングの検討
●課題から考えられる減点箇所
●受講生の解答状況 ●答案例について

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設計製図試験 課題検証

令和6年 一級建築士試験
「設計製図の試験」の課題

大学

課題検証

受験者の皆さん、1級建築士設計製図試験大変お疲れ様でした。
試験会場における調査状況等から試験における速報をお伝えいたします。

今年度の試験課題は、「大学」でした。試験課題発表時にテーマとともに「建築物の計画に当たっての留意事項」が示されました。
その内容は、以下の通りでした。

★建築物の計画に当たっての留意事項

  • ① 敷地の周辺環境に配慮して計画する。
  • バリアフリー省エネルギー二酸化炭素排出量削減セキュリティ等に配慮して計画する。
  • ③ 各要求室を適切にゾーニングし、明快な動線計画とする。
  • ④ 建築物全体が、構造耐力上、安全であるとともに、経済性に配慮して計画する。
  • 構造種別に応じて架構形式及びスパン割りを適切に計画するとともに、適切な断面寸法の部材を計画する。
  • 空気調和設備、給排水衛生設備、電気設備、昇降機設備等を適切に計画する。

「注意事項」

「試験問題」及び上記の「建築物の計画に当たっての留意事項」を十分に理解したうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。
なお、建築基準法等の関係法令要求図書主要な要求室等の計画等の設計与条件に対して解答内容が不適合な場合には、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合等と判断されます。

 

7月の課題発表時には、要求図書については、「一階平面図・配置図」及び「各階平面図」と示され、建築物の「階数」については明示されていません。
本試験では、階数は指定されませんでした。
また、要求面積についての指定はなく、容積率による限度とした出題でした。

試験終了後の調査では、下記のような状況でした。
本試験課題において、様々な項目で調査いたしました。
その中で一部の項目について、受験者のご意見をまとめましたので下記のとおりご報告いたします。


1.本試験問題の難易度はいかがでしたか

グラフ1


2.本試験の課題文の読み取りから、エスキス完成までに掛かった時間はいかがでしたか

グラフ1


3.本試験の答案用紙I(図面)に掛かった時間は、どれくらいでしたか

グラフ1


4.本試験の答案用紙I(記述)に掛かった時間は、どれくらいでしたか

グラフ1


5.答案完成時(図面及び記述)に見直しチェック時間はどれくらい確保できましたか

グラフ1


6.計画した建築物の階数は何階建てで計画しましたか

グラフ1



試験会場における調査や復元答案等の状況から想定される試験総評について報告します。
今年の本試験は、延べ面積・階数に指定のない「受験者自身が設定する」自由度の高い課題でした。

課題の内容としては標準的な出題と考えられますが、延べ面積・階数以外にも講堂や教室に設置階指定もなかったことから受験生が判断する項目が多く、エスキスでつまづくと迷ってしまう要素が多かったのではないでしょうか。難易度としては「やや難しい」と考えられます。

本年度の設計製図試験課題のポイント

  • ① 床面積の合計(〇〇〇m2以上、〇〇〇m2以下)の指定がなく、容積率400%(6,720m2)が上限とする課題と捉えることもできます。ただし、建築可能範囲等から勘案すると、5,000~6,000m2程度の答案が多いと想定されます。
  • ② 階数の指定がないため、何階建てとするかでエスキス時間に大きな影響が出たと考えられます。
    基本的に低層の方がまとめやすく経済性も有利になります。基準階は同一平面となることから、研究室18室を振り分けると2層で9室/階、3層で6室/階となり、4層の場合は5室/階となり2室追加が必要です。基準階を2層で検討すると製図室と研究室で800m2(350m2+450m2)となりラウンジ・会議室・階段・EV・ゴミ保管庫・廊下等を2層で計画する場合面積が不足する可能性があります。ここから基準階を3層と想定して5階建てエスキスを進めることができたのではないかと考えます。
  • ③ 講堂の位置、階高、面積によって難易度が変化する。



講堂を1.2階にわたって計画する。
教室等(青)を設置する計画可能面積が小さく計画がやや難しい。






講堂を1階に計画する。
教室等(青)の面積が大きくなり計画しやすい1階の階高を、6mにするなどして対応する。
階段の段数は、38段(6000÷160)必要で1.5回転や2回転も想定されます。

法令の適合について

試験課題発表時に示された建築基準法令への適合について

  • 建蔽率:1,680m2×0.8=1,344m2以下
  • 容積率:1,680m2×400%=6,720m2以下(床面積の上限)
  • 高さの制限:東側道路(幅員6m)からの道路高さの制限
  • 延焼のおそれのある部分:延焼ラインは、1階(東南北側)、2階以上(東南北側)
  • 防火区画(面積区画・竪穴区画等)
    ※異種用途区画の指定はありませんでした。
  • 避難施設
    • ※居室の最も遠い位置から2の直通階段に至る歩行経路、その一に至る歩行距離(60m以内、無窓居室:40m以内)及び重複区間の長さ(30m以内、無窓居室:20m以内)の記入が必要でした。
    • ※「敷地内の避難上必要な通路」については、有効幅員1.5m以上の通路を計画。

課題概要とポイントについて

Ⅰ.設計条件

★計画にあたっては、特に次のことが求められている…特に重要

  • (1)建築を学ぶうえで、参考(教材)となるような建築物。
  • (2)学生や教職員の多様性への配慮及びユニバーサルデザイン。
  • (3)大地震等の自然災害が発生した際、発災から72時間程度まで学生・教職員の帰宅困難者の一時滞在に配慮した計画。

1.敷地及び周辺条件

(1)敷地周辺は、北側に植栽帯及び自由通路を挟んで地上5階建ての駅ビル(商業施設)、東側は幅員6mの道路を挟んで地上14階建ての店舗付き集合住宅、西側は駅前広場(道路)、南側は地上5階建ての商業施設。
上記より利便性を考慮して、メインアプローチを西側から計画するとよい。


アプローチの検討(例)

東側:6m道路を挟み店舗付き集合住宅がある。
 … サービス・通用口等・駐車場出入口

南側:地上5階建ての商業施設

西側:駅前広場 … メインアブローチ

北側:隣地で植栽帯及び自由通路を挟み地上5階建ての駅ビル … アプローチ不可と考えられる

(3)近隣商業地域及び準防火地域、建蔽率の限度は80%(所定の加算を含む。)、容積率の限度は400%床面積の合計の指定が無いことから最大は、容積率の上限(6,720m2)。
※床面積の算定においては、ピロティ、塔屋、バルコニー(外気に有効に開放されているものに限る。)、屋外階段及び屋上設備スペースは、床面積に算入しない。ただし、ピロティ等を屋内的用途に供するもの(駐車場、設備スペース等)については、床面積に算入する。

(5)地盤は良好であり、杭打ちの必要はない。ベタ基礎及び基礎免震構造の計画が適切と考えます。

(6)積雪について特別の配慮はしなくてよい。また、水害の危険がない地域である。


2.建築物

  • (1)階数・構造種別(自由)
    ※木造、RC造、SRC造・S造等が考えられますが、RC造で問題ありません。
  • (2)基礎免震構造とする。
  • (3)「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」に規定する「建築物移動等円滑化基準」を満たすとともに、ユニバーサルデザインとする。
  • (4)要求室【部門は、指定されなかった。】
    ● 講堂(適宜)
    • ・学部3年生、4年生及び大学院生の講義のほか、学内のイベント等にも使用する。
    • 段床形式300席の固定席を設ける。
    • ・控室を設ける(面積表において講堂の面積から除く指定あり)。

講堂の設置階について

  割合
1階に計画した 70%
2階に計画した 6.6%
1・2階に計画した 23.4%

講堂ある階の階高の計画について

  割合
階高4m×2層で計画した 23.4%
階高4.5mで計画した 6.6%
階高5.0mで計画した 7.8%
階高5.5mで計画した 7.8%
階高6.0mで計画した 54.4%

※講堂を1階に計画して階高を6mで計画した受験生の割合が高い。


教室の計画(適宜)… 法的採光を要求

  • ・次の教室(合計4室)を計画する。
    • ①学生80人の講義(座学)が可能な室を2室(教室A、教室B) 1.5~2m2/人:120~160m2程度
    • ②学生50人の講義(座学)が可能な室を2室(教室C、教室D) 1.5~22/人:75~1002程度

・教室の設置階について

  割合
A~Dすべてを1階で計画した 0%
A~Dすべてを2階で計画した 96.7%
その他(1階・2階に振り分けた計画) 3.3%

●製図室(計700m2以上)… 法的採光を要求

  • 基準階(3階から最上階)の各階に設ける。
  • ・設計製図の演習や講評会以外にも、製図や模型製作の作業場所等として自由に利用できる室とする。
  • ・床仕上げ面から天井下面までの高さを、最も低い所で3.0m以上とする。

●研究室(計50m2以上/室)… 法的採光を要求

  • 基準階3階から最上階)の各階に設け、合計18室以上計画する。
  • ・学部4年生及び大学院生が常時在席するほか、教員が研究及び執務を行う。
  • ・教員室として施錠のできる個室を計画。

●ラウンジ(適宜)

  • 基準階(3階から最上階)の各階に設け、学生間の交流や学生と教員の交流の場とする。
  • ・3階のラウンジは、屋上庭園と直接行き来できるようにする。

●図書室(100m2以上)

●カフェ(50m2以上)

●事務室(50m2以上)

●防災備蓄倉庫(適宜)

  • ※その他大学の施設管理、授業運営に必要な室等は、適切に設ける。
    守衛室・職員用会議室・更衣室や、講師控室・給湯室・備品庫等

■設備計画

●受水槽室(50m2以上)

  • ・受水槽及び給水ポンプを設ける。
  • ・一時滞在(72時間程度)を考慮した受水槽を設けるものとし、50m2以上を確保する。
  • ・飲料水については、受水槽内の水は利用できなくなるため、防災備蓄倉庫内に保管するとよい。

●消火ポンプ室(適宜)… 屋内消火栓用

●その他の設備機器等

  • ・電気設備 … 屋上にキュービクルを設置。
  • ・空調室外機、エレベーター PS、DS、EPS等を、適切に設ける。
  • ・採用した設備計画に応じて、「機械室」等を適切に計画する。
  • ・太陽光パネルを屋上に設置する。

★要求室表の下段
その他必要な室等は、適切に設ける。 什器等を、適宜設ける。


3.その他の施設等

  • (1)駐車場:車椅子使用者用として1台分のスペースを設ける。建築物内に設けてもよい。
  • (2)屋上庭園
    • ・3階の床レベル(2階の屋上)に、面積を50㎡以上(屋根や庇となる部分は除く。)確保し、3階のラウンジとの出入口については、段差のない仕様とする。
    • ・周辺環境に配慮したうえで、植栽、通路等を設ける。

4.留意事項

  • (1)製図室研究室及び教室については、建築基準法上の採光を確保したうえで、適切に計画する。
  • (2)構造計画については、次の点に留意する。
    • ①基礎構造については、地盤条件や経済性を踏まえ適切に計画する。
    • ②耐震性や経済性に配慮し、架構を計画する。
  • (3)設備機器等の搬出入、更新及びメンテナンスに配慮する。
  • (4)延焼ライン(建築物の延焼のおそれのある部分の位置)を記入する。必要に応じて、延焼ライン及び防火区画(面積区画、竪穴区画等)に要求される所定の防火設備を適切に計画する。
  • (5)地上に通じる2以上の直通階段を適切に計画する。必要に応じて、「敷地内の避難上必要な通路」を適切に計画する。

Ⅱ.要求図書

(1)(2)(3)

  • ①ロ.延焼ライン(建築物の延焼のおそれのある部分の有無にかかわらず必ず記入)
    ニ.講堂の座席(一部省略してもよい。)及び段床の構成(座席の最前部と最後部の床高と天井高を記入する。)机の記入は要求にないので、無くて良いと考える。
  • ④ニ. 塔屋部分の位置(破線で図示する。)

(4)南-北断面図

  • ①切断位置は東西方向とし、講堂を含み、建築物の立体構成が分かるように図示する。なお、水平方向及び鉛直方向の省略は行わない。
  • 建築物の最高高さ塔屋を除く建築物の高さ、階高、天井高、床高及び主要な室名等を記入。
  • ③高さ制限への適合が確認できる情報(道路斜線、最小後退距離、計算式等)を記入する。
  • 基礎・免震層(切断位置に現れない場合は破線で図示)、壁、梁及びスラブの断面を図示する。
  • ⑤塔屋及び屋上の設備スペースを図示する。(切断位置に現れない場合には、破線で図示する。)

答案例等については、10/15(火)より全国の日建学院にて実施いたします。設計製図ガイダンス「ポイント説明会」の中でお知らせいたします。
受験された皆様のご参加をお待ちしています。

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