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平成29年度 2級土木施工管理技士 学科・実地試験 合格発表

総評

  平成29年
学科試験 実地試験
受験者数 29,644人 34,365人
合格者数 21,239人 11,782人
合格率 71.6% 34.3%

学科試験

 学科試験の全国合格率は71.6%という結果となり、過去30数年間で最も高い合格率となりました。先行して発表となった学科のみ試験の合格者(4,398人)を含めると25,000人を超え、平成12年度以来の高い合格者数となりました。

 新傾向の問題は少なく、過去問ベースの問題と着目点を変えた過去問のアレンジ問題が比較的多く出題されていたことが、高合格率につながった一つの要因であると考えられます。

実地試験

 実地試験の全国合格率は34.3%という結果となり、前年を4.4ポイント上回り、3年連続で合格者数が1万人を超える結果となりました。今回の実地試験は、出題形式や傾向に大きな変更がなく、出題内容に関しても、新規問題は少なく、過去に出題された問題の類似問題が主として出題されており、このことが前年の合格率を上回った一つの要因と考えられます。ただし、実地試験はおよそ10人中3人しか合格できないという、決して容易な試験ではありません。しっかりと試験の傾向をつかんで記述対策を行うことが重要といえます。

 合格された方は、おめでとうございます。ここで得た知識を生かし、主任技術者として業務に邁進していただき、次なるステップへ臨んでいただければと思います。残念ながら、不合格となってしまった方は、まず、基本的な知識をしっかりと定着させることがポイントです。『過去問をアレンジした応用問題』も基本的な知識を基に判断可能なものが多く出題されており、基本的な知識の定着の度合が非常に重要となります。したがって、できるだけ早い段階から受験対策を始めて知識の定着を図っていただければと思います。

 また、学科試験は、年2回受験するチャンスがありますので、諦めずに頑張ってください。

 今年度の学科試験、実地試験の実施詳細については、下記をご確認ください。

学科・実地試験 実施詳細

 今年度の2級土木施工管理技術検定試験では、学科・実地ともに新傾向の問題は少なく、着目点を変えた過去問をアレンジした問題と、基本的な部分を把握しておくことで正誤が判断できる過去問ベースの問題が比較的多く出題されていました。したがって、基本的な知識をしっかりとおさえていれば、それをベースとして解答を導くことが可能でしたので、手応えを感じた方も多かったのではないでしょうか。

 学科試験・実地試験のそれぞれの詳細について下記に示します。

学科試験

 学科試験は、下表のとおり、61問出題され40問解答と、例年と同形式での試験でした。

問題№ 分野 項目 出題数 解答数 解答形式
№1~11 土木一般 土工、コンクリート工、基礎工 11問 9問 選択解答
№12~31 専門土木 コンクリート構造物、鋼構造物、河川、砂防、道路、上水道、下水道、ダム、海岸・港湾、トンネル、鉄道、地下構造物 20問 6問
№32~42 法  規 労働基準法、労働安全衛生法、建設業法、道路法、道路交通法、河川法、建築基準法、火薬類取締法、騒音規制法、振動規制法、港則法、公害関連法令※ 11問 6問
№43~61 共通工学 測量、契約・設計図書 3問 3問 必須解答
施工管理 施工計画、工程管理、安全管理、品質管理、建設機械 16問 16問
61問 40問  

※法規分野の公害関連法令(建設リサイクル法)に関する問題は、施工管理分野にて出題されています。

 №1~№11の土木一般では、主に過去問ベースの問題が多く出題されていました。特に【№2土工作業と建設機械、№3盛土工、№4軟弱地盤対策、№7コンクリートの施工、№8コンクリートの打込みと締固め】に関しては、取りこぼせない出題内容でした。

 №12~31の専門土木では、例年と変わらず、専門的な内容が出題されていましたが、20問中6問解答と選択幅が広い上、【№13鋼道路橋の架設工法、№15河川堤防の施工、№16河川護岸、№17砂防えん堤、№20アスファルト舗装の締固め】のように、繰り返し出題されている過去問ベースの問題もあり、問題の選択次第では、得点を伸ばすことが可能であったと思われます。

 №32~42の法規では、一部に過去問をアレンジした問題も出題されていましたが、基本としては過去問ベースの問題でしたので、落ち着いて問題文を読み判断することで、必要解答数6問すべて得点することも可能であったと思われます。

 №43~61の共通工学・施工管理は、必須で解答する問題であり、総得点に特に影響を与える分野といえます。今年度の問題は、【№45逆T型擁壁各部の名称と寸法記号、№48仮設備工事、№52保護具の使用、№55解体作業に伴う災害防止】等のような新傾向の問題及び過去問をアレンジした問題も出題されていましたが、主に過去問ベースの問題の出題割合が比較的多かったように思われます。
したがって、施工管理における基本的知識を習得しておくことで、得点を伸ばすことが可能であったと思われます。

実地試験

 実地試験の出題は、経験記述が1問題、記述式問題が8問題の計9問題で、下表のように昨年と同じ形式での出題でした。


問題番号 出題内容 解答形式



問題1 施工管理項目・課題は、「現場で工夫した安全管理(交通誘導員の配置のみの記述は除外)」又は「現場で工夫した工程管理」について記述。 必須解答

 
 




問題2

切土の施工

穴埋め5つ
問題3 軟弱地盤対策工法〔工法の特徴〕 2つ
問題4 コンクリートの打継ぎの施工 穴埋め5つ
問題5 コンクリートの用語〔用語の説明〕 2つ
問題6 鉄筋の組立・型枠の品質管理

穴埋め5つ

選択解答

(どちらか1問題選択)
問題7 移動式クレーン作業及び玉掛作業の安全管理 穴埋め5つ
問題8 盛土の敷均し・締固めの施工上の留意点

それぞれ1つずつ

選択解答

(どちらか1問題選択)
問題9 建設発生土とコンクリート塊の利用用途

それぞれ1つずつ

 経験記述のテーマは「現場で工夫した安全管理(交通誘導員の配置のみの記述は除外)」又は「現場で工夫した工程管理」でした。過去に繰り返し出題されたテーマでしたので、対応は可能であったかと思われますが、注意として、指定されたテーマの一つ安全管理には、交通誘導員の配置のみに関する記述は除くとなっていますので、配置のみを解答してしまった場合は誤りとなります。
単純なことですが、問題文の記載内容を見落としてしまうと得点に大きく響いてしまう要因となりますので、注意が必要なポイントでした。

 記述式問題は、【問題2、4、6、7】が穴埋め問題、【問題3、5、8、9】が文章で記述解答する問題の計8問題で構成されていました。『穴埋め問題』は、実地試験で出題されたことのない新規問題も含まれていましたが、語群から適当な語句を選んで記述しますので、ある程度解答を導き出すことは可能であったと思われます。
また、『文章で記述解答する問題』は、過去に出題された類似問題を主体として出題されていましたので、過去問による記述練習を行っていればある程度解答を導きだすことは可能であったかと思います。ただし、文章で記述解答する問題は、キーワード(解答のポイントとなる重要語句)を含んだ解答文となっているかが重要であり、その点をおさえて記述解答できたかがポイントといえます。

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