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実例建築物・歴史的建造物紹介(2021.09.13)
ユニティテンプル 1905~1908年
設計 フランク・ロイド・ライト
アメリカは基本的には旧大陸 ユーロッパの伝統から来た人々の集合体だけど、宗教的には様々な宗派がいる。ユニテリアン教会も、その一つで、以前は木造でラテン十字のプランで十字架を載せたデサインだったらしい。しかし、1905年に落雷で焼失してしまい、再建をライトに依頼された言う。1893年にシカゴで万国博覧会があり、日本館で展示された鳳凰堂にいたくライトが感銘を受けて1905年に来日して、帰国後、設計を始めたと。
ライトは天才 2019年にライトの8つの建物と一緒に世界遺産に登録されている
前記のように伝統式な様式を採用する教会建築のなかに、ライトは、人と神との出会いの場というか、二つのコンクリートのキュービックを連ねたデザインを提案した。内外ともに十字架のないデザインなんだ。ここまで象徴化できる力は、並大抵のことではない。
街の建築家がただものではなかった
ライトは当時、30代で独立して事務所を始めたばかりで、オークパークに事務所構え、この教会の信徒だった。いわば、身近なメンバーである新進気鋭の建築家に、設計を依頼した事になる。単に安易に様式とか模倣するのではなく、その持つ本質を、具体的な形にして提案したライトの凄みがでている。
この凄い消化力と創造性
ライトはほぼ住宅の設計が多いなかに、初めてのコンクリート建築だったらしいと。そして、工費は、かけられないようだったと。 道路沿いにあるので、開口部は上部のみ。打ち放しコンクリートに装飾はないけれど、内部のインテリアはやはりライトらしい。
来日時の日光の東照宮の拝殿と本殿(権現形式)との類似性を指摘されるらしいが、いわば、すべて消化していく力は天才と思う。
外観
中に入ってみよう やはり ライトの空間が拡がる
ライトのスケッチ と 館銘板
ライトのスケッチはシンブルだけど空気感がある。どうだろう、洋書からの引用だけど。この空間の間合いが凄い。この建物には、ライトが設計したという銘板がある。
いかに、誇りにされてきた建築家 分かるだろう。そして、ユニティテンプルのホームページがある。なかにビデオがある。ナレーションは、あのブラッドピットだぞ。英語、お互いに勉強しような。
https://www.unitytemplefilm.com/