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週刊濱崎塾(毎週月曜日更新)
実例建築物・歴史的建造物紹介(2021.10.04)
カウフマン邸 フランクロイドライト(1867~1959年) 1936年築
場所 1491 Mill Run Rd, Mill Run, PA 15464 アメリカ合衆国 part2
縦線と横線のデザイン
ライトの今までのデザインは、装飾があったが、この建物では、この建物のプランと構造の本質的な処が形となっている。デザイン的に、ライトは、角 エッジの処理が巧みと思う。画にもあるけれど、縦長の窓、これは角面が開放が出来る。ライトの建築とは、空間のストリー性が巧みだと思う。低い天井からいっきょに開放的な空間へと、構成にドラマがある。次への空間のつながりに繋げていく事が巧みだと思う。
フェースブックのなかのバウハウスのなかに、落水荘の特集がある。ライトの建物は国際様式とは言い切れなかったけれど、この吹っ切れたようなシンプルな構成で成り立っていることからだろうか。
前述の緑の額縁の中に、滝とキャンティレバーのベランダと縦線の石積みの壁、窓のガラスのディティールは、サッシではなく石積みのなかにそのまま。自然との一体観の流れだろう。自然と一体化していく事が、こんなところにも読み取る事が出来ると思う。
ただ、滝と小川、森の中と湿気とか、探して見ると冬の雪までの光景もある。美しい建物に住むには、覚悟が必要という事だろうか。実際に滝の音が気になって眠れないとか。湿気対策施しての家具の造作とか。
ランドマークとして、世界各地から、建築関係、又、一般の人々の巡礼地にもなっている。
この建物紹介のサイトがある。CGで成り立ちと構造がよくわかる。
https://www.youtube.com/watch?v=2AIPbJRP71E
そして、20世紀の名住宅というドラマ的に落水荘が紹介されている。時間は少々長いが、よく分かる内容である。
https://www.youtube.com/watch?v=By8LMQlvC2E
2級建築士試験では、R03年、H30年、H24年に出題されているよ。日本でも人気の建築家だね。