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今週の質問(2019.01.15)

環境工学の「換気」について、目に見えないのでイメージできないのですが、どういったものですか?

みんなは「換気」といえば「換気扇」とはなんとなくイメージできると思うけど、「換気量」とか「換気回数」となると単純にその量が目に見えないので、「???」という経験が少なからずあると思う。ではこの「換気量」とはどういうものか。

まず、「換気」はなぜ必要かというと、人間によって空気が「汚染」されるからだ。その汚染物質はというと、人間は呼吸によって「二酸化炭素」を排出するよね。つまり、人間によって常に空気中の「二酸化炭素濃度」が変わるので、「換気」の指標は「二酸化炭素」になるんだよ。

ここで、換気に関する最も重要な「必要換気量」の公式を確認してみる!

Q=

KPa-Po

Q:必要換気量(m3/h)

K:汚染室発生量(m3/h)

Pa:室内汚染質の許容濃度

Po:大気中の汚染質濃度

この公式は、すべて「二酸化炭素」が関係するよ。まず、分子の「K」は、汚染質発生量ですから「人間が排出する二酸化炭素の量」だね。
そして、分母の「Pa-Po」ですが、室内汚染質の許容濃度は、新たに発生する二酸化炭素に関する許容濃度なので、常に空気中に含まれている二酸化炭素は引いてあげなければならないということなんだ。
ここで注意してほしいのは、「Pa-Po」では、その順序を誤ってしまうことがよくあるので、二酸化炭素濃度の薄いほうで引いてあげると覚えること。大気中の濃度のほうが薄いからね。

そして、「汚染質発生量:K」を「純汚染質許容濃度:Pa-Po」で割ってやると必要換気量が求まるという公式になる。この公式は、計算問題ではもちろんのこと、文章問題、さらにこの公式を展開した問題でもよく出題されるよ。必ず、正確に把握すること。

最後に「換気回数」は、これら「換気量」を「室容積」で割ってやると求まる。ここでも注意ポイントがあり、あくまで「室容積」は「必要換気量」に関係なく、「換気回数」に関係してくるということ。こちらも「誤りの枝」としての定番問題なので、ご注意を。

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