2025年度1級管工事施工管理技士
二次検定 解答試案・総評

2025年12月7日（日）に１級管工事施工管理技術検定二次検定が実施されました。

出題の概要

前年度同様、問題1・問題2・問題3が必須問題、問題4・問題5から１問を選択して解答する形式で出題されました。

【問題1】施工要領図等

設問１の正誤問題では下表(1)～(5)の正誤の判断が問われました。(1)ステンレス鋼管加工や、(3)地震力に関する問題は近年の出題はありませんでしたが、そのほかの問題は近年の一次検定で出題されていた内容でした。

設問２の空調用冷温水配管システム図では、図中の適切でない部分の改善策と配管方式の特徴が問われました。空気調和機のシステムに関する総合的な知識が必要な問題でした。一つの図で複数の改善策を解答する問題は、前年度と同じ形式となります。

設問３の排水管接合要領図では、継手の名称・特徴又は接合方法について問われました。排水管の接合に関する問題は近年では出題されていませんでしたが、排水管に関する知識があれば対応できる問題でした。

【問題２】工程管理

ネットワーク工程表の計算について出題されました。最早開始時刻、最遅完了時刻、クリティカルパス、トータルフロート、リミットパス、フォローアップの計算について理解していれば解答できる問題でした。

【問題３】法規（安全管理）

設問１で墜落等による危険の防止について穴埋め問題（選択欄から数値・語句を選択記述）が出題され、設問２ではクレーンの運転の業務に関する穴埋め問題（記述）が出題されました。いずれも過去問題に頻出の内容でした。

【問題４】施工記述（空調設備）

今年度の問題では、新たに設備概要が提示されました。
設問１では、複数の空調設備に関する留意事項が問われました。近年では、一つの機器に関する出題ではなく、複数種類の機器について問われている傾向にあります。いずれも過去問題を繰り返し解いていれば対応できる内容でした。
設問２では、シーリングディフューザーの特徴を問われました。シーリングディフューザーに関する問題は、令和4年度の正誤問題で出題されており、押さえておけば対応はできる問題でした。
設問３では、総合試運転調整に関する問題でした。近年では総合試運転調整前の個別試運転調整を問われていましたが、総合試運転調整についての問題は、平成16年度以来の出題となりました。

【問題５】施工記述（衛生設備）

問題４同様に問題５も、設備概要が提示されました。
問題４同様に設問１は、複数の衛生設備に関する留意事項が問われました。いずれも過去問を繰り返し解いていれば対応できる内容でした。
設問２では、遠心ポンプの特徴を問われました。ポンプの据付けや試運転調整に関する問題は、過去頻繁に出題されていましたが、ポンプの構造、性能又は使用用途に関する問題は近年では出題されていませんでした。
設問３は、問題４設問３と同様となります。

合格発表

合格発表日は、2026年3月4日（水）です。

合格基準

合格基準は、「得点が60％以上の者を合格とするが、試験の実施状況を踏まえ、変更する可能性があります。」と事前に公表されています。

合格率の推移

二次

※各校によって日程や通学日が異なりますので、詳細は日建学院各校へお問合せください。

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