新試験制度の変更点
1級建築施工管理技士一次検定
これまで実地試験で問われていた応用能力が一次検定から求められるようになり、新設の応用問題6問は1問につき2つの解答が必須となりました。また、総出題数は82問から72問(令和3年度の例)になり、その内の60問を選択して解答します。
一次検定の合格基準は全体の得点が60%且つ、施工管理法(応用能力)の得点が60%。
【 一次検定合格基準 】
全体正答数
( 必要解答数60問 × 60% = 36問 )
且つ
応用能力問題正答数
( 必要解答数6問 ×60% = 3.6問 )
※選んだ肢の番号が2つとも正しい場合のみ正答になる
※試験の実施状況等を踏まえ、変更する可能性があります。令和3年度の応用能力問題正答数の合格基準は3問でした。
【 一次検定出題分類 】
午前の部(問題A)50問中32問解答 ⇒ 44問中36問解答
午後の部(問題B)32問中28問解答 ⇒ 28問中24問解答
出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | ||
---|---|---|---|---|---|
午前の部 | 建築学 | 四肢一択式 | 選択問題 | 12問/15問 | |
共通 | 必須問題 | 5問/5問 | |||
施工(躯体工事) | 選択問題 | 7問/10問 | 出題数が3問減少、解答数が2問増加 | ||
施工(仕上工事) | 選択問題 | 7問/9問 | 出題数が3問減少、解答数が2問増加 | ||
施工計画 | 必須問題 | 5問/5問 | |||
午後の部 | 施工管理法 | 必須問題 | 10問/10問 | 出題数・解答数ともに10問減少 | |
施工管理法(応用能力) | 五肢二択式 | 必須問題 | 6問/6問 | 新設問題:1問に対して2問解答 | |
法規 | 四肢一択式 | 選択問題 | 8問/12問 |
※選択問題は必要解答数より多く解答すると減点。
1級建築施工管理技士二次検定
出題数は例年通りの6問でしたが、問題5(仕上げ工事)・問題6(法規)が記述式から五肢一択形式に変更されました。
二次検定の合格基準は全体の得点が60%。
【 二次検定出題分類 】
出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | |
---|---|---|---|---|
施工経験記述 | 記述 | 必須問題 | 1問 | |
仮設工事・災害防止関係 | 1問 | |||
施工管理関係 | 1問 | |||
躯体工事関係 | 1問 | |||
仕上工事関係 | 五肢一択式 | 1問 | 記述式から五肢一択式に変更 | |
法規関係 | 1問 |
2級建築施工管理技士一次検定
これまで実地試験で問われていた応用能力が一次検定から求められるようになり、新設の応用問題4問は1問につき2つの解答が必須となりました。また、総出題数は50問、その内の40問を選択して解答します。
一次検定の合格基準は全体の得点が60%。
【 一次検定合格基準 】
全体正答数
( 必要解答数40問 × 60% = 24問 )
【 一次検定出題分類 】
50問中40問解答
出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | |
---|---|---|---|---|
建築学 | 四肢一択式 | 選択問題 | 9問/14問 | |
共通 | 必須問題 | 3問/3問 | ||
施工 | 選択問題 | 8問/11問 | 出題数が4問、解答数が4問減少 | |
施工管理法 | 必須問題 | 10問/10問 | ||
施工管理法(応用能力) | 四肢二択式 | 必須問題 | 4問/4問 | 新設問題:1問に対して2問解答 |
法規 | 四肢一択式 | 選択問題 | 6問/8問 |
2級建築施工管理技士二次検定
出題数は例年通りの5問でしたが、問題4(法規)・問題5(建築施工)が記述式から四肢一択形式に変更されました。
二次検定の合格基準は全体の得点が60%。
【 二次検定出題分類 】
出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | ||
---|---|---|---|---|---|
施工経験記述 | 記述 | 必須問題 | 1問 | ||
建築施工用語関係 | 1問 | ||||
施工管理関係 | 1問 | ||||
法規関係 | 四肢一択式 | 1問 | 記述式から四肢一択式に変更 | ||
建築施工関係 | 建築 | 選択問題※ | 1問 | ||
躯体 | 1問 | ||||
仕上げ | 1問 |
※受験願書提出時に選択した種別の問題を解答。
令和3年度 建築施工管理技士
本試験分析データから見る試験傾向
1級建築施工管理技士一次検定 出題分類
- ■過去問題 … 過去出題された問題
- ■類似問題 … 過去出題された問題の数字や主語などが変更された問題
- ■応用問題 … 過去出題された問題項目ではるが、問われる内容が変更された問題
- ■新規問題 … これまで出題されたことのない問題
- ※( )内の数値は令和2年度の出題割合を表記。
【建築学】
過去問題が51%(42%)、類似問題が27%(14%)、応用問題が7%(20%)、新規問題が15%(24%)の割合で出題。例年と同程度かやや易しかった。
【施工共通】
過去問題が85%(75%)、類似問題が0%(15%)、応用問題が0%(0%)、新規問題が15%(10%)の割合で出題。例年と同程度かやや難しかった。
【施工(躯体工事)】
過去問題が90%(67%)、類似問題が0%(6%)、応用問題が5%(14%)、新規問題が5%(13%)の割合で出題。例年と同程度かやや易しかった。
【施工(仕上工事)】
過去問題が78%(56%)、類似問題が11%(27%)、応用問題が0%(2%)、新規問題が11%(15%)の割合で出題。例年と同程度かやや易しかった。
【施工計画】
過去問題が65%(60%)、類似問題が10%(25%)、応用問題が20%(0%)、新規問題が5%(15%)の割合で出題。例年と同程度かやや難しかった。
【施工管理法】
過去問題が75%(77%)、類似問題が10%(8%)、応用問題が5%(2%)、新規問題が10%(13%)の割合で出題。例年と同程度かやや易しかった。
【施工管理法(応用能力)】
過去問題が80%、類似問題が7%、応用問題が10%、新規問題が3%の割合で出題。やや難しかった。
【法規】
過去問題が75%(81%)、類似問題が8%(13%) 、応用問題が6%(0%)、新規問題が11%(6%)の割合で出題。例年と同程度かやや易しかった。
2級建築施工管理技士(後期)一次検定 出題分類
- ■過去問題 … 過去出題された問題
- ■類似問題 … 過去出題された問題の数字や主語などが変更された問題
- ■応用問題 … 過去出題された問題項目ではるが、問われる内容が変更された問題
- ■新規問題 … これまで出題されたことのない問題
- ※( )内の数値は令和2年度の出題割合を表記。
【建築学】
過去問題が46%(54%)、類似問題が7%(2%)、応用問題が4%(21%)、新規問題が43%(23%)の割合で出題。例年と同程度かやや難しかった。
【施工共通】
過去問題が67%(33%)、類似問題が0%(17%)、応用問題が0%(8%)、新規問題が33%(42%)の割合で出題。例年と同程度だった。
【施工】
過去問題が73%(58%)、類似問題が2%(7%)、応用問題が0%(3%)、新規問題が25%(32%)の割合で出題。問題数変更によりやや難しい。
【施工管理法】
過去問題が80%(60%)、類似問題が2%(12%)、応用問題が0%(3%)、新規問題が18%(25%)の割合で出題。例年と同程度だった。
【施工管理法(応用能力)】
過去問題が87%、類似問題が0%、応用問題が0%、新規問題が13%の割合で出題。例年よりやや難しかった。
【法規】
過去問題が75%(93%)、類似問題が3%(4%)、応用問題が0%(0%)、新規問題が22%(3%)の割合で出題。例年と同程度だった。
令和3年度 建築施工管理技士
本試験 学習アドバイス
一次検定対策
確実に得点しなければならない分野
施工管理法
法 規
建築施工管理技士試験において、最も重要度が高く、この分野で得点できるか否かが合否を大きく左右します。この分野の問題は重視されるため、出題数及び解答数の比率が最も高くなります。
▼
過去問題を何度も繰り返し、しっかり得点する!
多少の苦手問題は捨ててもいい分野
建築学
共 通
同じような問題が出る確率は多少低くなります。
得点に必要な知識は専門性を増す為、普段から基本レベルの問題を押さえ苦手問題を明確に。
▼
わかる問題を確実に得点し、5割以上をキープ!
過去問題は把握する必要のある分野
施 工(躯体工事・仕上工事)
出題範囲が広いうえ奥深い知識をもとめる問題も出題されるため、経験のある分野をしっかり学習する事や、取り組みやすい分野に絞るなど、広く・浅くになり過ぎないような学習が大事。
問題集に収録されている問題については、確実に得点できることを目標に。
▼
経験のない分野からの出題に深入りは禁物!
二次検定対策
施工経験記述
実務の経験があるのかどうか、また、報告書の作成ができるのかを判定するため、過去に経験した建築工事を、指定された施工管理項目等に沿って記述をします。この問題は解答しなければ、不合格になってしまいます。
施工管理項目等は何が指定されるかは判らないので、いくつかの管理項目等を想定し、あらかじめ記述練習をしておくことが必要です。
その他記述式問題
一次試験の類似問題が多いので、一次試験対策の学習において、数値を含め正確に把握しておくことが重要となります。
▼
二次検定の出題範囲及び出題内容は、一次検定との差はほとんどなく、出題形式が異なるだけです。
一次検定の学習をきちんと行うことが合格へのカギ!
試験対策の学習として、最も重要なのは、「問題集」の実施です。
建築施工管理技士試験は、過去の類似問題の出題が多いので、過去の問題を解くことで、出題のポイントが分かるようになります。また、難易度の高い問題、容易な問題を見極める学力を身に付けることにもなります!
確実に合格を目指すための
日建学院対策講座一覧
1級建築施工管理技士 講座一覧
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
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今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース |
2022年2月下旬 |
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開く ステップ1~3の3段階学習法で万全の試験対策を!試験に直結するポイントを基礎からしっかり学ぶコースです。広い出題範囲の中から重要項目を絞り4ヶ月で効率よく学習することで、確実に学科試験の合格力を磨きます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次Webコース |
2022年2月下旬~2022年一次本試験日 |
|
|
開く ステップ1~3の3段階学習法で万全の試験対策をWebで学ぶ!試験に直結するポイントを基礎からしっかり学ぶ一次コースをWebで学びます。広い出題範囲の中から重要項目を絞り4ヶ月で効率よく学習することで、確実に学科試験の合格力を磨きます。 |
今始める方におすすめ! 学習経験者対象
一次短期コース |
2022年4月下旬 |
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開く 「施工管理法」と「法規」に特化した短期講座「施工管理法」と「法規」に特化した短期講座です。出題数及び解答数の比率が高く重要なキーポイントとなる施工管理法・法規を集中的に学ぶことで、確実に得点を確保するための実力を養います。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次合格集中ゼミコース |
2022年4月中旬~2022年一次本試験日 |
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|
開く 効率的な集中学習で難関試験突破を目指す[公開模擬試験付き]集中ゼミの講習会では本試験における重要ポイントを学習いたします。 また合格判定基準の確認や弱点の補強などに役立てていただける公開模擬試験も実施いたします。 効率的な集中学習で、難関試験の合格をサポートいたします。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次サポート(ズバリ解説)[オプション] |
受験当年3月中旬 |
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開く 「ズバリ解説」なら、受験対策問題集で理解できない問題も即解決!「講座オリジナルの受験対策問題集」を活用して過去問題を解くことで弱点分野を探し出し、全ての中からその解説動画講義をピンポイントで検索・視聴 することができます。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
初学者・学習経験者対象
二次本科速修コース |
2022年6月下旬 |
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開く 2ステップ+映像講義と講師による直接指導品質、工程、環境、施工の合理化など経験記述で出題される項目を確実に習得すると共に、経験記述の範囲は講師による直接添削指導を行います。 |
初学者・学習経験者対象
二次コース |
2022年8月中旬~2022年10月中旬 |
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開く 映像講義で経験記述のコツをマスター躯体工事、仕上工事、施工管理法、法規、施工経験記述と、試験範囲を網羅した内容で二次試験対策を学びます。 |
初学者・学習経験者対象
二次合格集中ゼミコース |
2022年9月下旬~2022年二次本試験日 |
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開く 効率的な集中学習で難関試験突破を目指す二次集中ゼミの講習会では本試験における重要ポイントを学習いたします。 また合格判定基準の確認や弱点の補強などに役立てていただける公開模擬試験も実施いたします。 効率的な集中学習で、難関試験の合格をサポートいたします。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
二次早期重点Web講義[オプション] |
2022年3月上旬~2022年10月中旬 |
|
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開く 過去の経験記述問題を題材に、出題のポイントや解答例を学習します。過去5年の二次本試験で出題された経験記述問題を題材に、出題のポイントや解答例を学習します。 |
2級建築施工管理技士 講座一覧
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
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今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
ストレート合格パック |
2022年3月下旬~ |
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開く 年間を通して受験対策を準備される方へ年度内に実施される受験機会すべてに準備をしておきたいニーズに応えるパックです。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次・二次コース |
2022年8月中旬~ |
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開く 基礎から実力養成、二次対策の3段階学習法で万全の試験対策を!ステップ1「基礎講座」では、以降の講義をスムーズに受講するための基礎力を養成。ステップ2「一次対策講座」では、確かな合格力を身に付けます。ステップ3「二次対策講座」は、二次対策に特化した講義。この3段階の効率的なトータルカリキュラムで合格へ導きます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次・二次Webコース |
2022年8月中旬~2022年11月本試験日 |
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開く 基礎から実力養成、二次対策の3段階学習法で万全の試験対策を!ステップ1「基礎講座」では、以降の講義をスムーズに受講するための基礎力を養成。ステップ2「一次対策講座」では、確かな合格力を身に付けます。ステップ3「二次対策講座」は、二次対策に特化した講義。この3段階の効率的なトータルカリキュラムで合格へ導きます。 |
初学者・学習経験者対象
一次・二次合格集中ゼミコース |
2022年10月上旬~ |
|
|
開く 効率的な集中学習で難関試験突破を目指す集中ゼミの講習会では本試験における重要ポイントを学習いたします。 また合格判定基準の確認や弱点の補強などに役立てていただける公開模擬試験も実施いたします。 効率的な集中学習で、難関試験の合格をサポートいたします。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース [2022年6月試験向け] |
2022年3月下旬~ |
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開く 基礎からの実力養成で万全の試験対策を!講義及び模擬試験を通じて本試験に直結する重要ポイントを整理します。また小テストで成果の確認を行うことで、一次検定の合格力を築きます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース [2022年11月試験向け] |
2022年8月上旬~ |
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開く 基礎からの実力養成で万全の試験対策を!講義及び模擬試験を通じて本試験に直結する重要ポイントを整理します。また小テストで成果の確認を行うことで、一次検定の合格力を築きます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次トライアルWebコース [2022年6月試験向け] |
2022年3月中旬~2022年6月本試験日 |
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開く 一次検定のみに絞った超効率的Webコース![公開模擬試験付き]一次検定のみに的を絞り、自由に学習したい方向けの超効率的Webコースです。「独学で学習するのは不安」「どんな教材を買ったらいいのか分からない」「やるからには一発合格したい」「試験前に模擬試験を受験したい」方には絶対オススメの各種教材・映像講義・公開模擬試験をセットにしました。 |
初学者・学習経験者対象
一次トライアルWebコース [2022年11月試験向け] |
2022年9月下旬~2022年11月本試験日 |
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開く 一次検定のみに絞った超効率的Webコース![公開模擬試験付き]一次検定のみに的を絞り、自由に学習したい方向けの超効率的Webコースです。「独学で学習するのは不安」「どんな教材を買ったらいいのか分からない」「やるからには一発合格したい」「試験前に模擬試験を受験したい」方には絶対オススメの各種教材・映像講義・公開模擬試験をセットにしました。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
初学者・学習経験者対象
二次コース |
2022年10月上旬~ |
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開く 記述式問題に重点を置いた二次対策難易度の高くなってきている記述式問題に重点を置いて二次対策を学ぶコースです。試験のツボを押さえた学習により短期間で実力を養成します。 |