新試験制度の変更点
1級土木施工管理技術検定 一次検定
試験制度の変更にともない、これまで実地試験で問われていた施工管理法(応用能力)の問題の一部が一次検定試験から求められるようになりました。出題形式としては適当な語句の組合せを選択する穴埋め形式による四肢択一式での出題となりました。出題数については、総出題数96問に対して65問を解答というように昨年と同様で変更はありませんでした。
一次検定の合格基準は全体の得点が60%以上、かつ、施工管理法(応用能力)の得点が60%以上。
【 一次検定合格基準 】
全体正答数
( 必要解答数65問 × 60% = 39問以上 )
かつ
応用能力問題正答数
( 必要解答数15問 ×60% = 9問以上 )
【 一次検定出題分類 】
問題A 61問中30問解答
問題B 35問解答
問題No | 出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
問題A | No.1~15 | 土木一般 | 四肢択一式 | 選択問題 | 12問/15問 | |
No.16~49 | 専門土木 | 10問/34問 | ||||
No.50~61 | 法規 | 8問/12問 | ||||
問題B | No.1~4 | 共通工学 | 必須問題 | 4問/4問 | ||
No.5~20 | 施工管理 | 16問/16問 | 出題数:15問減少 | |||
No.21~35 | 施工管理法(応用能力) | 15問/15問 | 新設問題:穴埋め形式の四肢択一式 |
※選択問題は、必要解答数より多く解答すると減点。
1級土木施工管理技術検定 二次検定
二次検定における総出題数は昨年と同様、経験記述1問と記述式問題10問の計11問ということで変更はありませんでしたが、内訳をみると経験記述1問(必須)+記述式問題10問(必須:2問+選択:8問中4問解答) となり、記述式問題での必須解答を求める問題が2問、選択問題から必須問題に変更されました。
二次検定の合格基準は全体の得点が60%以上。
【 二次検定出題分類 】
問題番号 | 出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
問題1 | 経験記述 | 文章記述形式 | 必須問題 | 1問 | ||
問題2 | 記述式問題 | 品質管理 | 穴埋め形式 | 必須問題 | 1問 | 選択問題から必須問題に変更 |
問題3 | 施工計画 | 文章記述形式 | 1問 | |||
問題4 | 土工 | 穴埋め形式 | 選択問題 (4問中2問選択して解答) |
2問/4問 | 出題数5問から4問に減少 解答数3問から2問に減少 |
|
問題5 | 品質管理 | 穴埋め形式 | ||||
問題6 | 安全管理 | 穴埋め形式 | ||||
問題7 | 建設副産物対策 | 穴埋め形式 | ||||
問題8 | 土工 | 文章記述形式 | 選択問題 (4問中2問選択して解答) |
2問/4問 | 出題数5問から4問に減少 解答数3問から2問に減少 |
|
問題9 | コンクリート工 | 文章記述形式 | ||||
問題10 | 安全管理 | 文章記述形式 | ||||
問題11 | 施工計画 | 文章記述形式 |
※必須問題の問題1(経験記述)が無記載の場合は、問題2以降の採点はされません。
※選択問題は、必要解答数より多く解答すると減点。
2級土木施工管理技術検定 一次検定
これまで実地試験で問われていた施工管理法の基礎的な能力を問う問題の一部が一次検定から求められるようになり、適切な語句や数値を選択する穴埋め形式の四肢択一式での出題となりました。また、昨年同様に総出題数は61問、その内の40問を解答します。
一次検定の合格基準は全体の得点が60%以上。
【 一次検定合格基準 】
全体正答数
( 必要解答数40問 × 60% = 24問以上 )
【 一次検定出題分類 】
61問中40問解答
問題No | 出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | 令和2年度との変更点 | |
---|---|---|---|---|---|
No.1~11 | 土木一般 | 四肢択一式 | 選択問題 | 9問/11問 | |
No.12~31 | 専門土木 | 6問/20問 | |||
No.32~42 | 法規 | 6問/11問 | |||
No.43~53 | 施工管理 | 必須問題 | 11問/11問 | 出題数:8問減少 | |
No.54~61 | 施工管理法 | 8問/8問 | 新設問題:穴埋め形式の四肢択一式 |
2級土木施工管理技術検定 二次検定
出題数・出題形式ともに昨年と同様で、経験記述1問(必須)+記述式問題8問(必須:4問+選択:4問中2問解答)の出題となり、変更はありませんでした。
二次検定の合格基準は全体の得点が60%以上。
【 二次検定出題分類 】
問題番号 | 出題分野 | 解答形式 | 必須解答数/出題数 | ||
---|---|---|---|---|---|
問題1 | 経験記述 | 文章記述形式 | 必須問題 | 1問 | |
問題2 | 記述式問題 | コンクリート工 | 穴埋め形式 | 必須問題 | 1問 |
問題3 | 安全管理 | 文章記述形式 | 1問 | ||
問題4 | 土工 | 穴埋め形式 | 1問 | ||
問題5 | コンクリート工 | 文章記述形式 | 1問 | ||
問題6 | 土工 | 穴埋め形式 | 選択問題 (どちらか1問選択して解答) |
1問/2問 | |
問題7 | コンクリート工 | 穴埋め形式 | |||
問題8 | 安全管理 | 文章記述形式 | 選択問題 (どちらか1問選択して解答) |
1問/2問 | |
問題9 | 工程管理 | 文章記述形式 |
※必須問題の問題1(経験記述)が無記載の場合は、問題2以降の採点はされません。
※選択問題は、必要解答数より多く解答すると減点。
令和3年度 土木施工管理技術検定
本試験分析データから見る試験傾向
1級土木施工管理技術検定 一次検定 出題分類
- ■過去問題 … 過去に出題された問題や若干手を加えた問題などの、出題頻度の高い基本的な問題
- ■アレンジ問題 … 過去問の着目点や主観を変えてアレンジした問題などの、知識を活用して解答を導く必要がある問題
- ■新傾向問題 … 過去に出題されたことのない項目などの新規問題
- ※( )内の数値は令和2年度の出題割合を表記。
【土木一般】
過去問題ベースが47%(40%)、アレンジ問題が33%(40%)、新傾向問題が20%(20%)の割合で出題。
【専門土木】
過去問ベースが56%(47%)、アレンジ問題が26%(35%)、新傾向問題が18%(18%)の割合で出題。
【法規】
過去問ベースが92%(83%)、アレンジ問題が8%(17%)、新傾向問題が0%(0%)の割合で出題。
【共通工学】
過去問ベースが75%(75%)、アレンジ問題が25%(25%)、新傾向問題が0%(0%)の割合で出題。
【施工管理】
過去問ベースが56%(52%)、アレンジ問題が31%(26%)、新傾向問題が13%(22%)の割合で出題。
※出題数の変更のため、昨年度の出題数は未表記
【施工管理法(応用能力)】
過去問ベースが73%、アレンジ問題が7% 、新傾向問題が20%の割合で出題。
※新規に出題された分野のため、昨年度の出題割合及び問題数は未表記
2級土木施工管理技術検定 一次検定 出題分類
- ■過去問題 … 過去に出題された問題や若干手を加えた問題などの、出題頻度の高い基本的な問題
- ■アレンジ問題 … 過去問の着目点や主観を変えてアレンジした問題などの、知識を活用して解答を導く必要がある問題
- ■新傾向問題 … 過去に出題されたことのない項目などの新規問題
- ※( )内の数値は令和2年度の出題割合を表記。
【土木一般】
過去問ベースが82%(82%)、アレンジ問題が18%(9%)、新傾向問題が0%(9%)の割合で出題。
【専門土木】
過去問ベースが80%(75%)、アレンジ問題が15%(25%)、新傾向問題が5%(0%)の割合で出題。
【法規】
過去問ベースが82%(91%)、アレンジ問題が18%(9%)、新傾向問題が0%(0%)の割合で出題。
【施工管理】
過去問題ベースが82%(91%)、アレンジ問題が18%(9%)、新傾向問題が0%(0%)の割合で出題。
※出題数の変更のため、昨年度の出題数は未表記
【施工管理法(基礎的な能力)】
過去問題が50%、アレンジ問題が37%、新傾向問題が13%の割合で出題。
※新規に出題された分野のため、昨年度の出題割合及び問題数は未表記
令和3年度 土木施工管理技術検定
本試験 学習アドバイス
一次検定対策
Point.1
「過去問ベースの問題」をできるだけ多く得点した上で、「アレンジ問題」で得点の上乗せをしましょう。新傾向問題の学習を強化しても、学習ボリュームが増えるのみで得点力アップの効果は低いと考えられます。
新傾向問題は、受験者の多くの方が正答を導き出すのが難しい問題ですので、このような問題にとらわれず、試験全体で60%以上の得点を目指すことが重要です。
Point.2
問題を繰り返し解くことで、「過去問ベースの問題」に対応する知識の定着を図ることができます。そして、知識を多く蓄えると多角的に問題を捉えることができるようになり「アレンジ問題」に対応する力が身についていきます。
また、理解を深めるために、正誤の判断だけではなく理由も考えながら問題を解くことが重要です。
▼
過去に出題された比較的取りくみやすい問題は、確実に得点できるように学習する!
一肢一肢、正誤の理由付け(なぜそうなるか)を意識してたくさんの問題に取り組む!
令和3年度新規出題分野【施工管理法(応用能力・基礎的な能力) 】問題 学習アドバイス
出題形式は、通常の正誤を判定する形式ではなく、空欄に入る適切な語句の組合せを判断する形式でしたが、出題範囲は例年出題されている施工管理の分野とほぼ同じ範囲でした。また、内容についても、ほとんどの問題が施工管理分野の過去問をベースとした問題が出題されており、施工管理分野を学習していれば、ほぼ対応可能だったといえます。
このようなことを踏まえて、施工管理分野の範囲を学習することが、効率的及び効果的な学習対策となります。
二次検定対策
Point.1
実際に書いて覚えていくことが重要となり、学習にはある程度の時間がかかります。また、記述解答に必要な知識をより多く定着させることで、アレンジが加えられた問題や応用力が試される問題にも対応できるようになりますので、できるだけ早期に学習を始めることが重要です。
Point.2
記述式問題は、一次検定対策で学習する項目(土工・コンクリート工・施工管理)と学習範囲が重複しているため、一次検定の知識が身についている段階ですぐ二次検定の学習を始めることが重要となります。
▼
できるだけ早期に学習を開始!
一次検定の学習をきちんと行うこと及び一次検定の知識が身についている段階で二次検定の学習を始めると効率が良い!
確実に合格を目指すための
日建学院対策講座一覧
1級土木施工管理技士 講座一覧
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース |
2022年3月中旬 |
|
|
開く 基礎から徹底マスター、教材も充実の万全対策一次試験の出題傾向、重要ポイントを学習し、短期間で合格力を養成します。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次Webコース |
2022年3月中旬~2022年一次本試験日 |
|
|
開く 基礎から徹底マスター フルスペックで揃った濃密なカリキュラム遠隔地で通学が困難な方等への受験対策支援として1級土木施工管理技士一次Webコースをお勧めいたします。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次問題解説Webコース |
2022年4月上旬~2022年7月上旬 |
|
|
開く 過去問題解説と公開模擬試験で苦手分野を集中学習過去10年間の出題全分野に対応した本試験問題の解説講義を学習する講座 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次合格集中ゼミコース |
2022年5月下旬~2022年一次本試験日 |
|
|
開く 効果的な集中学習で一次試験突破を目指す2日間[新試験制度対応][公開模擬試験付き]2日間の講習会で一次試験における重要ポイントを学習し、模擬試験で実力を確認します。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
二次本科コース |
2022年7月中旬 |
|
|
開く スキルアップ講義と二次試験対策講座の「2段階学習」で難関試験突破を目指す!二次スキルアップ講座と二次対策講座の2段構えで、難関試験に対応できる技量と知識を身に付けます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
二次本科Webコース |
2022年7月中旬~2022年二次本試験日 |
|
|
開く スキルアップ講義と二次対策講座の「2段階自宅Web学習」で難関試験突破を目指す!記述解答のベースとなるスキル(技量)を向上させるためのテクニックを学ぶ「二次スキルアップ講義」と「二次対策講座」の2段構えで、難関試験に対応。 |
初学者・学習経験者対象
二次コース |
2022年9月上旬 |
|
|
開く 短期間の効率学習で、二次試験合格を目指す!過去20年間の本試験問題を徹底分析。重要ポイントを整理し試験のツボを押さえます。 |
2級土木施工管理技士 講座一覧
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
初学者・学習経験者対象
ストレート合格パック |
2022年3月中旬 |
|
|
開く 年間を通して受験対策を準備される方へ年度内に実施される受験機会すべてに準備をするパックです。前期試験で一次合格を勝ち取り、後期試験で二次合格の為の一次振り返り学習も同時進行させてストレート合格を目指します。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次・二次コース |
2022年6月下旬 |
|
|
開く 受験対策のための充実したカリキュラムで合格力を養うわかりやすい講義内容と充実したオリジナル教材で万全の受験体制を整えます。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次・二次Webコース |
2022年6月下旬~2022年本試験日 |
|
|
開く 受験対策のための充実したカリキュラムで合格力を養うわかりやすい講義内容と充実したオリジナル教材で万全の受験体制を整えます。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース[2022年6月試験向け] |
2022年3月中旬 |
|
|
開く 理解度を高める「オリジナル教材」と、理解しやすい「映像講義」一次コースは、年2回実施される一次試験に対応した受験対策講座です。 |
今始める方におすすめ! 初学者・学習経験者対象
一次コース[2022年10月試験向け] |
2022年6月下旬 |
|
|
開く 理解度を高める「オリジナル教材」と、理解しやすい「映像講義」一次コースは、年2回実施される一次試験に対応した受験対策講座です。 |
開講日 | 学習期間・ 回数 |
受講料 | 概要 | |
---|---|---|---|---|
初学者・学習経験者対象
二次コース |
2022年7月下旬 |
|
|
開く 二次試験に必要な知識の養成と文章力及び解答力を習得する経験記述の書き方や、記述式問題対策に必要な文章力、知識等を養成し、二次試験合格を目指します。 |