令和2年より、建設系資格制度の見直しが進んでいる。施工管理の受験要綱が変わり、令和3年からの新試験制度では、建築と土木の施工管理技士に「技士補」という新たな称号が加わる。これまでは二次検定(旧・実地)に合格しなければ資格取得とはならなかったところ、新試験制度では一次検定の合格で「技士補」の有資格者となる。資格を持つ人材が求められる今、ますます資格の意義や重みが増している。

それに応え、工業高校や建設業界団体も、生徒や会員への資格取得サポートに力が入っている。日建学院も、さらに充実したサポート体制で全力サポート。三位一体の取り組みで成果を上げる沖縄県立名護商工高校と沖縄県建設業協会に話を伺った。

沖縄県建設業協会との高校生向け資格取得支援の取り組みについて沖縄建設新聞に掲載されました。

Interview①

資格は人生の運転免許
取得サポートで生徒と業界の
可能性を広げる

インタビュー動画はコチラ

沖縄県立名護商工高校北城教諭

当校の生徒は基本的に、建設業に携わりたいという気持ちで入学してきます。建設業界は慢性的な人手不足ですから、ただ建設の仕事がしたいというだけなら、叶えることは難しくありません。

けれど、建設業の中でも自分がどういう仕事に就き、どんなキャリアを築いていくのか。ひいてはどんな人生を歩んでいくのか。それは心掛け次第で変わっていきます。どんな資格でもそうですが、特に建設業を目指すのであれば資格取得はとても重要です。それをまず生徒にわかってほしい。そのために話をしたり、建設業界で働く人たちの話を直接聞く機会を設けたりしています。

私が生徒に言うのは「資格は人生の運転免許だよ」ということ。自分の人生を、自分でハンドルを握って進んでいくのか。乗合バスで、免許をもたない大勢と一緒に運ばれていくのか。「自分が行きたいところに自由に行くためには資格が大事だよ」と。

せっかく工業高校に通って専門的な勉強をしているのです。在学中や卒業と同時にチャレンジできる資格もあります。学ぶことが仕事である高校生のうちに資格を取っておくことは大きなメリットです。

深く長い建設業協会との協力関係

協会が学費を一部負担!

現場見学現場見学

建設の現場を見たり、先輩の話を聞いたりすることは、現場経験のない高校生にとって非常に刺激や励みになると思っています。白黒の教科書だけでは曖昧な世界が、自分の体験として入ってきます。

現場では教え子に会うこともよくあります。
「先生、頑張ってるよ!」と声をかけられると私たちもうれしいですし、在校生はバリバリ働く現場の人や監督が、自分たちと同じように先生に学んでいたんだということ、勉強したことが仕事につながるということをリアルに感じられるようです。

現場体験現場体験

普段は入れない大規模な建設現場の見学や、仕事に携わる人々の声を聞かせてもらえるのは、沖縄県建設業協会の協力があるからです。沖縄県では学校と業界団体が定期的に情報交換をしています。地域の子どもたちを、地域の発展に貢献する人材に、みんなで育てようという土壌が古くからあるのです。その中で「建物ができていく現場を見たらイメージが湧くのではないか」「颯爽と働く先輩の生の声を聞けたらカッコよさがわかるはず」などという意見が出て、それを実現させるために協会が動いてくださる。それは長く続く素晴らしい関係だと感謝しています。

資格取得のための日建学院の講義についても、協会が一部、費用をサポートしてくれています。生徒たちにはもちろん、生徒の将来の可能性が少しでも広がってほしいと願う私たち教師にとっても非常にありがたいことです。

クオリティの高い教材を
的確なフォローで使いこなす

特別講座風景日建学院 特別講座

日建学院の特別講座は、高校生にとってレベルが高い部分もあります。高校のカリキュラムだけでは補いにくい部分が含まれているからこそ、日建学院の教材で勉強する意味があります。

通常の授業で教えていることだけでは合格は難しい。他校の先生から「どうして商業のカリキュラムで資格試験に合格できるの?」と驚かれたことでもわかります。資格に合格するために必要なこと。やらなければならないことが網羅され、勉強しやすいようにまとまっているということです。生徒にとって難しそうな部分は私たちがチェックをし、映像講義の後、その都度フォローします。

沖縄県立名護商工高校北城教諭

最初はわからないことだらけで戸惑っていた生徒も、とにかく映像講義を見て、過去問を解いてテキストなどで確認ということを繰り返していると着実に理解できるようになっていきます。「わかった!」「なんだ、楽勝じゃん!」という時の生き生きとした表情。やる気が出るとますます頑張れる。その積み重ねで合格できる力をつけてほしいです。

去年の秋に合格した生徒は3人。全員、春の試験をもう一度受けました。施工管理技士補の資格が新設されたからです。2次試験の前に、すでに資格が手に入る。これは上を目指す生徒たちにとって大きなこと。休校期間中も頑張って勉強していました。おかげで、秋の試験では力が及ばなかった生徒や、これから取得を目指す2年生たちも盛り上がっています。今年はさらに合格者が出ると期待しています。2年生から資格取得を目指して頑張る、この流れを我が校の伝統にしていきたいですね。

沖縄県立 名護商工高等学校

看板

〒905-0019 沖縄県名護市大北四丁目1番23号
TEL:0980-52-3278/3389
FAX:0980-54-1489
URL:http://www.nago-th.open.ed.jp/

外観

2007年設立・男女共学・全日制

  • ●機械システム科
  • ●総合情報科
  • ●商業科
  • ●地域産業科
  • ●電建システム科(電気技術コース・建築技術コース)

Interview②

働き方改革が進み
新3Kが進みつつある建設業界
学ぶほどに可能性も
楽しさも広がる仕事です

インタビュー動画はコチラ

一般社団法人沖縄県建設業協会久高部長

慢性的な人材不足は
頑張りたい人にとってチャンス

新3K給料が良い!休日がしっかり取れる!希望がもてる!

おきなわ建設フェスタ会場おきなわ建設フェスタ会場

沖縄県では特に、地元で育った人材をしっかり育てていきたいという想いがあります。そのため親子で参加していただく子どものための建設フェスタの開催。小中学生には建設業界の職業人講話。そうして成長の中で日常的に建設の世界を体験し、身近に感じてもらうための取り組みを積極的に行っています。

工業高校には現場見学会や資格取得のサポート。1年生の見学なら基礎工事、2年生になって土木科はトンネル、建築科は規模の大きな施工現場など、それぞれ工夫して体験の機会を設けています。建設の仕事が社会に果たす意味、自分にとって働くことの意味などを考えてもらう機会になることを願っているので、「学校で学んでいることが、現場にどう活きるのかがわかって、授業が楽しくなった」などという声を聞くとうれしいですね。

普通高校にも建設業界のガイドブックを配布して、普通高校出身でも、まったく馴染みのなかった人でも、いつでもどこからでも飛び込んで活躍してもらえる業界であることをアピールしています。各企業も、子どもたちを「金の卵」と捉え、現場見学などにも積極的に協力してくれる。高校と企業が人材を育成するという共通認識で一体感をもって取り組む土壌があると感じます。

進む待遇改善
新3Kで働く人にやさしい業界へと変貌

おきなわ建設フェスタおきなわ建設フェスタ

3Kといわれた建設業界にも新3Kの動きが高まっています。「給料が良い」「休日がしっかり取れる」「希望がもてる」。きれいごとではなく、それを実現できる業界です。学校の先生方にも協会としてそれをしっかりアピールしていきます。働き方改革が進み、技術の進歩で効率化も著しい。ICTを活用する現場も増えています。待遇は確実に改善しつつある。それを知っていただきたいです。

そして、建設業界にはいろいろな資格があることも強みです。頑張ることで、キャリアアップや転職など、自分の人生を自分で設計する手段が得られます。高校在学中に取得できる資格も多く、夏休みなどを利用して、協会でも講習会を開催しています。日建学院とも協力して、資格の重要性、取得することのメリットなどを伝えながら、高校生が受講する日建学院の特別講習の費用のサポートなどを行い、前向きな高校生をできるかぎり応援していきます。

また働き出してからも、会員企業やその社員には日建学院の特別フォローがいろいろ用意されています。資格取得への特別講義、試験情報や業界の情報ほか、建設業界貢献と資格試験の専門家ならではの手厚いサポートには大きな価値を感じています。特に資格試験に関しては「合格させること」に対する日建学院の熱い想いをひしひしと感じますね。

資格取得や働きやすさのために
協会として貢献する

一般社団法人沖縄県建設業協会久高部長

県内の建設企業の集合体である沖縄県建設業協会には、人材確保・育成のほかにもいくつかの役割があります。例えば、会員企業の受注機会の拡大確保。企業が体力をつけないと人材確保、人材育成にもつながりません。

県や国とのパイプもキープし、企業の困りごとから、日常的な一般の方々の相談まで、できるかぎり解決へのサポートをできるように、広い意味では地域の安心安全のためにも動きます。防疫活動にも協会として尽力し、対策・対応もしっかりやっていきます。

沖縄は失業率が高いというイメージがあり、県外に行かないと就職が難しいと思っている高校生も多いようです。けれど、特に建設業界には仕事がたくさんあります。新型コロナウイルスの影響も少なく、復帰50年を迎えてメンテナンスが必要な現場や、リニューアルの案件も増えています。

建設業界は、学び続けほどに活躍の場が広がります。次代の人材、現在働いている人材にかかわらず、日建学院とも協力して資格取得のサポートや、講習会の実施などを続けていきます。スキルアップや技術の向上が各企業の発展に、それが業界の発展につながり、やがて国や世界に貢献することになる。そのために共に働く仲間を待っています。

一般社団法人 沖縄県建設業協会

看板

〒901-2131 沖縄県浦添市牧港5-6-8
TEL:098-876-5211
FAX:098-870-4565
URL:http://www.okikenkyo.or.jp/

外観

1949年設立・会員数:350社

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