メルマガ 2級建築士・一問一答 配信の解答と解説

2025/07/14  配信の解答と解説

次の記述について、正しいか、誤っているか、判断しなさい。

(1) 正しい
釘接合部の引抜耐力は、木材と釘との間に生じる摩擦によって生じている。したがって、木材の比重(樹種)、釘径、釘の打込み長さに影響される。木質構造設計規準。
{関連} 木ねじ接合部は、一般に、ねじ部分の影響により、釘接合部に比べて変形性能が小さい。
(2) 誤り
ボルト接合部の引張耐力は、ボルトの引張降伏と座金の木材へのめり込みに基づいて定められている。したがって、ボルトの材質(強度)・径(断面積)、座金寸法(面積)及び樹種(木材の強度)に関係し、ボルトの長さには関係しない。木質構造設計規準。
(3) 誤り
同一接合部に、力学的特性の異なる接合法を併用する場合、原則として、両者の許容耐力を単純に加算することはできない。ただし、ボルト及びドリフトピンを用いる場合で、所定の加工を行った場合は、接合部全体の許容耐力は個々の許容耐力を加算して求めることができる。木質構造設計規準。
(4) 正しい
側材が鋼板の釘接合では、主材(木材)部分での変形が接合部変形のほとんどを占めるため、主材・側材の両側で変形の生じる木材同士に比べ剛性が増大し、接合部の耐力も増大する。木質構造設計規準における釘接合部の許容せん断耐力の算定においても、側材が木材の場合は側材の強度により、その値を低減している。
(5) 誤り
釘接合は、釘を木材に打ち込むことにより、せん断力に抵抗させる。その降伏過程は、釘が側圧により木材にめり込むことにより変形を生じ、変形が大きくなると釘が曲げを受けて降伏する。したがって、許容せん断耐力は、樹種(木材の強度)と釘の強度、釘径に応じて算出する。木質構造設計規準。

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