HOME > 講座一覧 > 1級建築士TOP > 合格への道 > 2019年(令和元年)2級建築士 設計製図試験合格発表

2019年(令和元年)2級建築士 設計製図試験合格発表

試験データ

  2019年 2018年
学科の試験 設計製図の試験 学科の試験 設計製図の試験
実受験者数 19,389人 10,884人
(うち、製図から3,326人)
19,557人 10,920人
(うち、製図から3,976人)
合格者数 8,143人 5,037人 7,366人 5,997人
合格率 42.0% 46.3% 37.7% 54.9%
最終 実受験者数 a 22,715人(注) 23,533人(注)
合格者数 b 5,037人 5,997人
合格率 b/a 22.2% 25.5%

(注)令和元年の「学科の試験」の実受験者数と「設計製図の試験」からの実受験者数(平成29年又は平成30年に実施した「学科の試験」の合格者のうち令和元年の「設計製図の試験」を受験した者)との合計です。

2019年(令和元年)2級建築士設計製図試験の合格発表について

2019年(令和元年)
2級建築士設計製図課題

全ブロック(全都道府県)夫婦で営む建築設計事務所
を併設した住宅〔木造2階建て〕

[要求図書]

・1階平面図兼配置図[縮尺1/100]
・2階平面図[縮尺1/100]
・2階床伏図兼1階小屋伏図[縮尺1/100]
・立面図[縮尺1/100]
・断面図[縮尺1/100]
・部分詳細図(断面)[縮尺1/20]
・面積表、計画の要点等

  • (注)答案用紙には、1目盛が4.55ミリメートル(部分詳細図(断面)については10ミリメートル)の方眼が与えられている。

[注意事項]

試験問題を十分に読んだうえで、「設計製図の試験」に臨むようにしてください。 なお、解答内容が、設計条件を充たしていない場合や要求図書に対して不十分な場合には、「設計条件・要求図書に対する重大な不適合」と判断されます。


要求図書について、木造課題では、平成26年から部分詳細図(断面)が要求され、28年、29年に続き4度目の出題でしたが、初めて「軒先及び外壁を含む部分」が指定されました。また、平成26年、28年、29年に要求されていた「仕上表」は要求されませんでしたが、その部分に変えて、計画の要点等の記述のボリュームが増えたものと考えています。外壁については、平成29年と同様「乾式工法」で指定されました。

課題の概要

本年の課題は、建築設計事務所を併設した住宅

  1. 事務所部分と住宅部分の「出入口の明確な分離」及び「1階屋内での行き来」の計画
  2. 事務所部分及び住宅部分の各要求室等について、夫婦が働きながら家事をしやすい配置・動線となるように配慮した計画
  3. 住宅部分の居間(A)と隣接した位置に、バーベキューパーティなどを行うことができる屋外テラスを設け、居間(A)と直接行き来できる計画
  4. 敷地内の既存樹木を活かした外構計画

などがテーマでした。

敷地は、南側道路で、敷地形状は17m×16mの整形であり、屋外テラスや駐車スペース等、屋外施設は配置しやすい条件でしたが、敷地内の既存樹木の位置により、建物の配置が制限され、1階の配置計画が難しく、難易度の高い設定でした。
要求室等については、床面積のほとんどが適宜であり、家具等の大きさや利用形態から床面積を想定する必要がありました。

  • 事務所部分…応接室の設え及び多機能便所(車椅子使用者にも対応できる)等、来客の想定
  • 住宅部分 …家事室、浴室、洗面脱衣室等の設置階が「1階又は2階」と指定されることで、動線計画等の考慮、利用のしやすさの提案等

柔軟な計画力及び対応力が問われました。また、計画の要点等については、記述のボリュームが増え、内容に関しても、設計条件に則した設問となっており、自身の計画内容を文章で表現する必要があり、計画力とともに記述力(提案力)も求められる試験となってきています。

設計のポイント

今年の設計課題のポイントを整理すると次のようになります。

事務所部分と住宅部分の「出入口の明確な分離」

  • ★独立性に配慮した玄関の計画
  • ★アプローチに配慮した駐車スペース・駐輪スペースの計画

夫婦が働きながら家事をしやすい要求室の配置・動線計画

  • ★事務所部分からの動線に配慮した家事関係諸室(台所、家事室等)の配置計画
  • ★計画の要点等①と合致しているか

居間(A)と直接行き来できる屋外テラスの計画

  • ★家族が集える居間(A)の計画
  • ★バーベキューパーティなどができる屋外テラスの計画

敷地内の既存樹木を活かした外構計画

  • ★計画の要点等③と合致しているか

延べ面積の指定

  • ★指定された延べ面積「170m2以上、220m2以下」で計画できたか
    ※指定延べ面積違反は失格

断面図や部分詳細図(断面)の切断位置指定

  • ★特記事項を正確に読み、指定された位置で作図できたか
     断面図⇒切断位置は、住宅部分の1階及び2階を含む部分
     部分詳細図⇒切断位置は、軒先及び外壁を含む部分

計画の要点等の記述

  1. 夫婦が働きながら家事をしやすいようにするに当たって、各室等の配置・動線計画について、工夫した点
  2. 事務所部分における各室等の室内計画及び動線計画について、工夫した点
  3. 外構計画に当たって、既存樹木との関係について、工夫した点

★自身のプランと記述内容が合致しているか

近年の合否判定結果の内訳

合格率(ランクⅠ)及びランクⅡ~Ⅳの分布は、下表のとおりです。

合格率は46.3%で、昨年よりも8.6%低い結果となりました。近年の設計製図の合格率は約52%~55%でしたので、例年にくらべかなり低い合格率といえます。
公益財団法人 建築技術教育普及センターから発表された「設計製図試験」の合否判定基準における採点結果の区分等の欄に、

○解答の傾向
「未完成」、「設計条件の違反(要求室の欠落、外壁の仕上げ、階段の計画)」、「要求図書の違反(断面図の切断位置)」に該当するものが多かった。
とありました。この部分に該当する、ランクⅣ(図面の未完成や失格要件)及びランクⅢ(課題の特色に対する減点項目)の割合が、ランクⅣ:11.1%(昨年+4.7%)、ランクⅢ:30.1%(昨年+5.9%)と大幅に増えており、合格率を引き下げた要因と考えられます。

令和元年の試験において合否を分けた採点項目

採点のポイントと減点項目と思われる点を挙げてみます。

主な失格項目

  1. 木造2階建てでないもの
  2. 要求図書のうち1面以上未完成
  3. 図面相互の重大な不適合(上下階の不整合等)
  4. 延べ面積違反(170m2以上、220m2以下)
  5. 要求室の欠落又は設置階違反
    1階:事務所部分…玄関、事務室、応接室
       住宅部分…玄関、居間(A)・食事室・台所(1室又は2室にまとめてもよい)
    2階:住宅部分…居間(B)、夫婦寝室、子ども室(A)、子ども室(B)
  6. 著しく非常識な計画(階段の欠落等)

課題の特色に対する減点項目

  1. 事務所部分と住宅部分の出入口の計画不備(出入口が独立していない等)
  2. 事務所部分と住宅部分が1階の屋内で行き来できない
  3. 各要求室の配置・動線計画の不備
  4. 居間(A)と屋外テラスが直接行き来できる計画となっていない
  5. 既存樹木の部分に建築物、駐車スペース、駐輪スペース等を計画している
  6. 既存樹木を活かした外構計画となっていない
  7. 構造計画上の不備

ランクⅡ~Ⅳの受験生は、次の点に留意しなければなりません。

  • ランクⅡ:作図の正確性や表現力、平面計画と構造計画の精度を上げる学習が必要
  • ランクⅢ:設計条件から、課題の特色となる設計条件を整理する力、及び構造計画をより意識した学習が必要
  • ランクⅣ:平面計画と構造計画を一体的に計画する基本手順をしっかりと身につけ、時間内に完成させる製図力、表現力の強化が必要

図面・構造を理解していなければ、作図のスピードを上げることはできません。合理的にプランニングを行う能力を高め、スピードアップを図ることが、適正な作図時間を確保することにつながります。

次年合格対策

2020年度設計製図試験で合格を確実にするための学習ポイント

POINT1

2020年度の設計課題も今年度同様に「木造課題」が想定されます。
木造課題は、作図量と図面相互の整合性がポイントです。平面図の他に伏図や部分詳細図、立面図、断面図等が要求され図面密度も高く、作図量がかなり増えます。
計画面では、「ゾーニング・動線計画」、「屋外施設との関わり」の他、「適宜とされる面積設定」や「計画の要点等の記述」など、計画力(提案力)も必要です。

POINT2

課題発表までの期間に、「計画力(提案力)」と「作図力」を身につける必要があります。
「計画力」を身につける下準備として、いかに「プランニングの進め方」を理解するかがポイントとなります。
また、課題テーマが発表される6月上旬ごろまでに一式図を3時間以内で完成できる能力「作図力」を身につけることが、合格への必須条件です。
この時期に計画力の基礎となる「プランニングの進め方」を習得し、作図力を養成することで、課題発表後は、作図から計画に学習のウエイトを移行して、当年度課題の対応力の習得に専念できます。

POINT3

木造に対する知識の強化が不可欠です。
木造の知識無くして、建物は計画できません。特に、部分詳細図や伏図の作成には、架構など構造に関する知識に加え、仕上げ材料等に関する知識も必要です。

当学院では段階的に学習を進められるよう基礎的な知識及び技能を養成する講義についても準備しています。

計画力及び作図力の養成

  1. 木造の基本
  2. 平面図スピードアップ製図法
  3. 伏図スピードアップ製図法
  4. 部分詳細図スピードアップ製図法
  5. 一式図スピードアップ製図法
  6. プランニングの進め方‐実践編‐(木造)

近年は、問題文が長文化し、その読み取り(読解)及びプランニング(計画)の過程が年々難しくなる傾向にあります。
今、必要とされるのは、「与えられた条件下で自ら考え判断し、計画をまとめ提案する力」=「計画力」と「時間内に図面を描きあげる力」=「作図力」です。

課題発表までに、「木造の基本的な知識」、「プランニングの進め方」等の講義を通して、構造の理解を高め、「計画力」の習得を図るとともに、「スピードアップ製図法」等、作図手順を繰り返し学習することで、「作図力」の向上を図ります。

2級建築士設計製図試験対策

コース名 概要

初学者・学習経験者対象

  • 通学講座

設計製図パーフェクト
本科コース

当年の設計課題の条件に即した建物を想定し、その機能と計画実例を通して、課題の読み取り方やエスキス、作図法などを学ぶコースです。

2級建築士設計製図 個別クリニック開催!(参加費:無料)

12月5日以降より全国の日建学院で「2級建築士設計製図個別クリニック」を開催します。
あなたの本試験図面を徹底検証!なにが悪かったのか?どうすればよかったのか?を個別で徹底的に分析していきます。

参加費用は無料です。是非ご参加ください。

日時 12月5日~ 参加費無料
場所 日建学院 直営校
全国学校案内
お申込み 各校によって開催日・時間が違う場合がございますので、日建学院 直営校にお問い合わせいただきお申込みしてください。

プレゼント

参考答案例(一式図)をプレゼント

2019年(令和元年)2級設計製図本試験「参考答案例(一式図)」プレゼントご希望の方は、下記のお申込みボタンよりご応募ください。

プレゼントお申込み

日建学院コールセンター(フリーコール)

0120243229受付時間 10:00~17:00(土日・祝日・年末年始を除く)