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建築施工管理技士取得に実務経験は必要か?
証明書の作成や受験資格について

「建築施工管理技士取得に実務経験は必要なの?」「実務未経験で建築施工管理技士になる方法受験資格とは?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?建築施工管理技士とは、施工管理技士国家資格のうちの1つで、毎年1回試験が実施されます。

建築施工管理技士の階級や試験の段階によって、求められる受験資格が変わるため、実務経験が必要かどうかは自分の状況にあわせて調べる必要があります。今回の記事では、建築施工管理技士における実務経験の必要性や、受験資格について紹介します。この記事を読むことで、実務未経験で建築施工管理技士を目指す方法についても把握できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。


目次


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建築施工管理技士取得に実務経験は必要か?

建築施工管理技士を取得するには、実務経験が必要なのでしょうか?結論から先にお伝えすると、実務未経験でも受けられる種類の試験があります。

例えば、2級建築施工管理技士の一次検定は、実務経験がなくても満17歳以上であれば試験を受けることが可能です。ただし、二次検定を受けるには実務経験があることが条件になります。なお、個人の状況に合わせて求められる実務経験年数が異なるので、自分が受験するテストの受験資格を事前に確認することが大切です。



実務経験証明書の作成について

建築施工管理技士の試験に応募する際は、実務経験証明書を提出する必要があるのでしょうか?

実務経験が求められている場合や、新規受検申込者が受験する場合は、実務経験証明書を用意する必要があります。実務経験の証明が必要であるのにもかかわらず、実務経験証明書を無記載で提出してしまうと、受検申請書が無効になってしまうので注意が必要です。なお、工事着工前の設計者としての基本設計、実施設計のみの業務や設計、積算、保守、点検、維持、メンテナンス、事務、営業などの業務は実務経験として認められません。

どのような業務が実務経験として認められるか、以下の資料で確認することをおすすめします。

参考:一般財団法人 建設業振興基金
「建築施工管理に関する実務経験として認められない工事・業務等」より


受験資格を満たす実務経験と年数は?

まず、実務経験のカテゴリーによって、受験種別が変わることを覚えておきましょう。工事種別・工事内容と受験種別が一致しない場合は受験することが許可されません。

例えば、受験種別が「建築」の場合、工事種別は「建築一式工事」、工事内容は「事務所ビル建築工事」や「共同住宅建築工事」、「一般住宅建築工事」、「建築物解体工事」などが該当します。また、受験資格として設定されている実務経験の年数に関しては、最終学歴や受験種別、現時点で所有している資格などによって変わるので、受験の案内で確認するようにしてください。


実務経験の書き方

実務経験は具体的にどのように書けばいいのでしょうか?

基本的には、実務経験証明書の証明欄、実務経験、実務経験証明にあたってのチェックリストを記入していきます。実務経験証明書の証明欄に関しては、記載内容が事実であるか勤務先の代表者に証明してもらうための欄です。証明する方の役職名や氏名なども記入する必要があることを覚えておきましょう。
実務経験を記入する際は、記入ミスなどを防ぐためにも鉛筆で下書きをしてから黒ボールペンで清書することをおすすめします。


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建築施工管理技士の受験資格

建築施工管理技士を受験するにはどのような条件を満たす必要があるのでしょうか?ここでは、建築施工管理技士の受験資格を階級別、受験段階別に紹介します。


2級一次検定の受験資格

2級一次検定は受験資格に実務経験が求められません。17歳以上であれば誰でも受験することができます。学生も受験対象になるので、就職活動でアピールするために資格を取得する人も多く見受けられます。ただし、2級一次検定に合格して2級建築施工管理技士補を取得したとしても、実務面で建築施工管理に関する業務がすべて認められるようになる訳ではありません。活用できる場面が限定されていることを認識しておきましょう。


2級二次検定の受験資格

2級二次検定の受験資格においては、一次検定とは異なり、誰でも受験できる訳ではありません。1級建築士試験合格者、2級建築施工管理技術検定の学科のみ試験による合格者、2級建築施工管理技術検定の一次検定合格者は受験することができます。

新規受験申込者の方は実務経験が求められることがあるので注意が必要です。例えば、「建築・躯体・仕上げ」の場合、大学・専門学校の指定学科で「高度専門士」を取得した方であれば、受験できるのは「卒業後1年以上の実務経験を有する者」に限られています。

2級二次検定の受験資格の詳細に関しては、以下の資料をご確認ください。


参考:一般財団法人 建設業振興基金
「二次検定のみの受検資格と提出書類等」より


1級一次検定の受験資格

1級一次検定を受験する場合、指定された「学歴または資格」、もしくは「実務経験年数」の条件をクリアする必要があります。なお、2級建築施工管理技術検定の二次検定に合格した方は、実務経験がなくても受験資格が与えられます。その他の方は、ほとんどのケースで実務経験が求められることを覚えておきましょう。例えば、大学・専門学校の指定学科で「高度専門士」を取得した方であれば、卒業後に3年以上実務経験を積んでいる必要があります。


1級二次検定の受験資格

1級二次検定は、1級一次検定に合格することで受験資格を得ることができます。一次検定に合格すれば何度でも二次検定に挑戦できるようになるので、まずは一次検定の取得を目指しましょう。ちなみに、建築士法による一級建築士試験合格者や令和3年度1級建築施工管理技術検定一次検定合格者なども特定の条件を満たせば受験資格を獲得できます。

受験資格の詳細に関しては、以下の資料をご確認ください。

参考:一般財団法人 建設業振興基金
「1級建築施工管理技術検定 二次検定」より



建築施工管理技士の受験資格が緩和されたって本当?

建築施工管理技士の受験資格が緩和されたという噂は本当なのでしょうか?

結論から先に述べると、2021年4月から施工管理技士全般の受験資格が緩和されました。これは建築業界における人手不足に鑑みた措置であり、国内の建築現場で活躍できる人材を増やしたいという考えから、制度が見直されました。結果的に、一次検定に合格することによって無期限で二次検定の受験資格を獲得できるようになったり、実務経験がなくても2級建築施工管理技士補の資格を取得できるようになったりなど、以前と比較すると建築施工管理技士の取得を目指しやすくなっています。

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実務未経験で建築施工管理技士を目指す方法

実務経験がない方が建築施工管理技士を目指すためには、どうすればいいのでしょうか?ここでは、実務未経験で建築施工管理技士を目指す方法を紹介します。


未経験可の募集を探す

建築業界では未経験でも応募可能な求人が多数見受けられます。まずは未経験可な会社で勤務し、実務経験を積んで建築施工管理技士の資格取得を目指しましょう。なお、建築施工管理技士の受験資格として認められている業務には制限があります。担当している業務が受験資格として認められているかどうか、確認してから応募することが大切です。また、建築施工管理技士で実務経験を証明するには、企業の代表による協力が必要になります。このため、資格取得をフォローしてくれるような企業を探すとよいでしょう。


2級建築施工管理技士を取得する

建築施工管理技士になるには、実務経験が求められることがほとんどです。しかし、まず2級建築施工管理技士を取得することで、他の試験の受験資格も得られるようになります。2級建築施工管理技士の一次検定は、実務経験がなくても17歳以上であれば誰でも受験することが可能です。一次検定に合格したからといって、対応できる業務範囲が広がる訳ではありませんが、二次検定の受験資格を得られるので、まずは一次検定の合格を目指しましょう。

1人で勉強を進めるのが不安という方は、日建学院の資格取得講座がオススメです。一次検定合格に向けた集中ゼミや、模擬試験なども実施しているので、効率的に勉強を進められます。

日建学院の資格取得講座の詳細は以下のページをご確認ください。

参考:日建学院
「日建学院の資格取得講座|一級・二級建築士・宅建士を目指すなら日建学院」より



建築施工管理技士を目指そう

今回の記事では、建築施工管理技士を目指している方に向けて、建築施工管理技士における実務経験の必要性や、受験資格について紹介しました。建築施工管理技士の試験では、受験種別や学歴、所有している資格、試験の段階によって求められる実務経験が異なります。このため、どのような受験資格が定められているか、受験案内で確認することが大切です。当サイトは、建築施工管理技士をはじめとした資格取得に役立つ情報を発信しています。興味のある方は他の記事もぜひ参考にしてみてください。


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