2026年 建築設備士第二次試験 総評
総評
今年の設計課題は、「ホテル」でした。
設計対象となる建築物は、用途を宿泊施設、飲食店舗及び物販店舗とし、消防法施行令別表第1(16)項イに該当するものでした。
階数は、地下1階、地上6階、塔屋1階とし、階の構成としては、地階:設備室スペース・防災備蓄倉庫・倉庫・更衣室等、1階:エントランスホール・ラウンジ・大ホール・厨房・事務室等、2階:レストラン・厨房・貸店舗・撮影室等、3階:客室・会議室・パントリー、4階:客室、5階:客室・ろ過室、6階:浴室等となっていました。
次表に、今年の『建築設備基本計画』と『建築設備基本設計製図』の出題内容を記します。
| 建築設備基本計画(記述、必須) | |
|---|---|
| 第1問 | 1階の大ホールにおいて、快適な温熱環境を提供するための空調設備に係る計画の要点について |
| 第2問 | 客室に設けるファンコイルユニットの空調設備に係る計画の要点について |
| 第3問 | 空調・換気設備における外気導入量の考え方外気と取入れ口の計画の要点について |
| 第4問 | 中央式給湯設備において、給湯配管を計画する上での問題点と防止対策 |
| 第5問 | スプリンクラー設備におけるスプリンクラーヘッド・補助散水栓の計画の要点 |
| 第6問 | 屋内排水通気設備における厨房排水(阻集器を含む。)の計画の要点 |
| 第7問 | 1階の大ホールに設ける演出照明の照明設備に係る計画の要点 |
| 第8問 | 動力設備において、動力制御盤の計画の要点 |
| 第9問 | 通路誘導灯の設置義務が免除となる場所の要件と別紙の避難口誘導灯の設置の必要がない箇所(設置免除を含む。)を全て示す |
| 第10問 | 避雷設備における受雷部・引下げ導線の計画の要点について |
| 第11問 | 地階に設ける空調熱源設備室、給水設備室及び受変電設備室の配置に係る計画の要点について |
| 建築設備基本設計製図(製図、選択) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 空調・換気 | 給排水衛生 | 電気 | |||||
| 第1問 (共通問題) |
ダクト図(3階会議室 2~4) | ||||||
| 第2問 (共通問題) |
給排水衛生の配管図(3階男子便所) | ||||||
| 第3問 (共通問題) |
室指数・照明率・照明器具の設計台数、器具の配置図(1階事務室) | ||||||
| 第4問 (選択) |
|
機器表 |
|
||||
| 第5問 (選択) |
配管系統図 | 配管系統図 | 単線結線図 | ||||

1.建築設備基本計画
必須問題である『建築設備基本計画』は、建築設備に係る基本計画の作成として11問記述問題が例年通り出題された。
出題形式の特徴としては、昨年に引き続き設問ごとに具体的な対象について、要点のみならず、問題点と防止対策などを具体的に各問記述せよという形式であった。
特徴的な問題として第9問は、通路誘導灯の設置義務が免除となる場所の要件の記述と、平面図に示されている箇所のうち避難誘導灯の設置の必要がない箇所を示せといった出題であった。
また、昨年同様に必須問題の冒頭に記入上の注意として、計画条件の1頁に記載している事項については、解答として記入しても評価の対象外となる旨が記されていた。
2.建築設備基本設計製図
- 『建築設備基本設計製図』は、
- A「空調・換気設備」、
- B「給排水衛生設備」、
- C「電気設備」の
3分野から受験者が選択して解答する選択問題となっている。
今年度より選択問題と共通問題の順番が入替り、
第1問~第3問 選択分野にかかわらず全員解答する共通問題、
第4問と第5問 それぞれの分野に特化した選択問題となっている。
1)各設備共通問題
- 第1問が3階会議室等の空調設備のダクト図、
- 第2問が3階男子便所の配管図、
- 第3問が1階事務室の室指数・照明率・照明器具の設計台数と器具の配置図という内容だった。
- 特徴としては、第1問の空調設備のダクト図が4年ぶりの出題、第3問は、室指数・照明率の表の読み取りがあった。
2)選択問題
A.空調・換気設備
- 〇第4問
- (1) 外調機の能力表とファンコイルユニットの台数
- (2) 会議室の必要な換気回数
- (3) 敷地境界点の騒音値
〇第5問
系統図
特徴としては、第4問において、(3)騒音値の問題は平成元年以来の出題であった。
B.給排水衛生設備
〇第4問
機器表
〇第5問
中央式給湯設備と排水通気の系統図
特徴としては、第5問の系統図の中央式給湯設備の配管方式において、定流量弁を用いた密閉式下向き供給方式の記載があげられる。
C.電気設備
- 〇第4問
- (1)機器表
- (2)短絡電流
- (3)テレビ端子の出力電圧
〇第5問
単線結線図
特徴としては、第4問(2)において、低圧回路において三相短絡事故が発生した場合の短絡電流を求める初出題の問題があげられる。
合格発表日
2026年11月5日(木)予定
プレゼント
令和8年 建築設備士 第一次試験
学科本試験 問題・解答枝解説集 プレゼント
本年度試験の解答枝の解説をわかりやすくまとめた冊子です。本試験を振り返るにはうってつけの解説集ですので、是非ご活用ください。

※画像は、過年度のものです。
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