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建築士になるための資格は?
必要な実務経験や通う学校について解説!

住宅やお店、学校や百貨店、ビル、マンションなど、街にあるさまざまな建物は建築士が設計しています。専門性が高く、社会にも貢献できる建築士の仕事に憧れる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、建築士になるためのステップや、建築士になるためのポイントについて、解説します。


目次


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建築士になるには?

建築士になるには、どのようなステップを踏む必要があるのでしょうか。


建築士になるためのステップ

建築士になるためには、国家資格を取得する必要があります。以下では、国家資格を取得するまでのステップについて、細かく説明します。


指定科目を修了する

建築士試験の受験資格を得るためには、指定科目を修了する必要があります。指定科目の内容は、一級建築士と二級建築士で異なります。

一級建築士の指定科目は、以下の通りです。


科目名 単位数
①建築設計製図 7単位
②建築計画 7単位
③建築環境工学 2単位
④建築設備 2単位
⑤構造力学 4単位
⑥建築一般構造 3単位
⑦建築材料 2単位
⑧建築生産 2単位
⑨建築法規 2単位
①~⑨の合計 30単位
⑩複合・関連科目 適宜
①~⑩の合計 40単位

表に記載している40単位を履修して学校を卒業すると、一級建築士の受験資格を得ることができます。


二級建築士の指定科目は、以下の通りです。


科目名 単位数
①建築設計製図 3単位
②建築計画 いずれか2単位
③建築環境工学
④建築設備
⑤構造力学 いずれか3単位
⑥建築一般構造
⑦建築材料
⑧建築生産 1単位
⑨建築法規 1単位
①~⑨の合計 10単位
⑩複合・関連科目 適宜
①~⑩の合計 20単位

表に記載している合計20単位を履修して学校を卒業すると、二級建築士の受験資格を得ることができます。


試験に合格する

建築士になるためには、まず建築士試験に合格しなければなりません。

一級建築士、二級建築士ともに、まずは学科試験を受け、学科試験に合格した人は設計製図試験を受けるという試験の流れです。試験科目、設計製図試験の課題の内容は、一級建築士と二級建築士で異なるため、一級と二級のどちらを受けるのか、目標を明確にしてから試験対策を行いましょう。


実務経験を積む

一級建築士は、免許登録の際に実務経験要件があり、免許登録申請までに実務経験を積む必要があります。

必要な実務経験年数は、受験区分や指定科目の単位取得状況、学歴によって異なります。大卒の場合は2年以上、3年制の短大卒の場合は3年以上、高等専門学校卒・2年制の短大卒の場合は4年以上です。

二級建築士または建築設備士の区分で一級建築士試験を受験した場合も、4年以上の実務経験が必要です。

二級建築士は、大学・短期大学・高等専門学校で指定科目を履修した場合は、実務経験がなくても、免許を取得することができます。

高等学校・中等教育学校卒の場合は、免許申請に際し、2年の実務経験が必要です。

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建築士の種類

建築士には、さまざまな種類があり、それぞれの建築士で扱うことができる建築物が異なります。以下で、具体的にご紹介します。


一級建築士

一級建築士は、設計する建物に制限がありません

扱うことができる建築物の範囲が広い分、資格を取得する難易度も高いです。このため、一級建築士試験の対策は独学ではなく、プロのサポートを活用しながら進めることが大切です。 試験対策を行う中で発生する疑問点を、その場で解決することが、効率的な対策方法です。

また、設計製図試験では、明確な正解がわかりづらいため、添削指導を受けることが合格までの近道になるでしょう。


二級建築士

二級建築士は、設計できる建物の規模に制限があります。

高さ13mかつ軒の高さが9m以下、2・3階では延べ面積1,000m2以下の木造建造物、高さ13mかつ軒の高さが9m以下、延べ面積30~300m2以内の鉄筋コンクリート、鉄骨等の建造物、500 m2以下の学校、病院、劇場、百貨店などの公共建築物の設計をすることができます。

二級建築士は、一級建築士と比較すると、資格を取得する難易度は低いです。しかし、2021年二級建築士試験の合格率は、23.6%であり、受験者数の約2割程度しか合格していません。
二級建築士試験は、試験範囲が広く、学科試験と設計製図試験に合格する必要があるため、合格率が低いです。しかし、やみくもに試験対策を行ったとしても、効率的に進めることは難しく、試験に合格する可能性が下がります。

このため、実績のある試験対策講座を活用し、過去問題や業界の動向などを加味して戦略的に行うことがポイントです。


木造建築士

木造建築士は、都道府県知事の免許で、設計できる建築は木造に限られます。

木造建築士は、延べ面積が300m2以内、かつ2階以下の木造建築物について、設計、工事管理ができます。延べ面積が300m2以内、かつ2階以下の木造建造物であれば、住宅のほかにも、店舗、公共施設の設計することが可能です。

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建築士になるための学校について

一級建築士と二級建築士の受験資格を得るには、大学や高等専門学校、短期大学、専修学校において、指定科目の単位数を取得することが必要です。


大学・短大

建築士の指定科目が学ぶことができる学部には、建築学部、理工学部建築学科、美術大学の建築学科、芸術学部のデザイン学科、インテリア学科があります。

上記の学部の大学や短大を、指定科目を履修して卒業すると、実務経験がなくても、二級建築士、木造建築士の受験資格を得ることができます。また、土木学科でも、空港、ダム、橋などの構造物の設計、管理について学ぶことが可能です。

四年制大学の土木学科の場合は、二級建築士、木造建築士試験の受験資格を得るために、卒業後、1年以上の実務経験が必要です。


高等専門学校

高等専門学校の建築学科、土木工学科等でも、建築士の指定科目を学ぶことができます

高等専門学校は大学に比べて、専門分野に特化したカリキュラムが多い傾向があります。CAD(コンピューターを使った製図)に力を入れていたり、建築CGが学べたり、舞台建築や造園を学べたりするなど、各学校がさまざまな特色を打ち出しています。

自身の好きな分野が明確にあり、志向にあったカリキュラムの学校がある場合は、高等専門学校に行くのも良いでしょう。

建築士に必要な能力

建築士はどのような能力、スキルが必要なのでしょうか。
必ずしも試験合格前に備えておかないといけないわけではないですが、ある程度の力を備えておくことで、実務でも試験でも活用することができます。


デザイン力や美しさがわかる感性と創造性

建築士は美しい建物を、機能性を備えながら、紙に図面として落とし込むことがしごとになります。
そのため、建築物のデザインを仕上げる力や、建物として美しく見せることが大切です。
また、何もない白紙の上に建物を図面として作っていく必要があるため、ある程度の想像力が必要になることは間違いありません。


空間を理解する・イメージできる能力

想像力にも関係してきますが、建物は1つの空間です。
空間を理解できる能力がなければ建物を仕上げることができません。
どこにどのような機能を持たせて、そこに住んだ人が快適に暮らすことができるのかということを考え、空間の幅や高さを理解して図面を作っていく必要があります。
そのため、実務を行うまでには空間理解能力をつけておく必要があると思います。

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建築士の難易度や合格率について

建築士の資格を取得するのはどのくらいの難易度があり、合格率はどのくらいなのか気になる方もいるのではないでしょうか。
ここでは建築士の難易度について簡単にまとめます。
一級建築士と二級建築士は、20~25%で難易度が高いといえます。
一方で木造建築士の合格率は25~30%のため、一級建築士と二級建築士と比較すると容易であると言えるでしょう。

まず建築士になるためには木造建築士から取得することが難易度で考えると簡単であると言えますが、最終的には一級建築士や二級建築士という難易度の高い試験にも挑戦していくことをおすすめします。

働きながら建築士になるには?

建築系の学科を専攻していない方が、働きながら建築士になるには、まず二級建築士の受験資格を得ると良いでしょう。

二級建築士の受験資格を取得するには、専門学校に通って履修経験を積む方法と、建築業界の仕事に就いて実務経験を積む方法があります。


専門学校に通う

働きながら建築士になるには、専門学校に通う方法があります。

専門学校で指定科目を履修すれば、実務経験を積まなくても最短2年で建築士試験の受験資格が取得することができます。建築士の指定科目を学ぶことができる専門学校の中には、夜間に開講しているところもあるため、仕事を続けながら勉強することも可能です。現在の仕事を辞めずに建築士になる準備をしたい方や、できるだけ短期間で建築士になりたい方は、検討すると良いでしょう。


実務経験を積む

働きながら建築士になるもう一つの方法は、建設業界に転職して、実務経験を積むことです。

大学、短大等で指定科目を履修していない場合でも、7年間の実務経験を積むことで、二級建築士の受験資格を取得することができます。転職をする際には、従事する仕事が実務経験の対象業務であるかどうかを確認しましょう。

実務経験の対象業務の考え方として、国土交通省は「設計図書・施工図等の図書と密接に関わりをもちつつ、建築物全体を取りまとめる、建築関係法規の整合を確認する又は建築物を調査・評価するような業務」と定義しています。

設計事務所、ゼネコン、ハウスメーカー等で設計図や施工監理、建築物の調査、評価に関わるポジションに就き、経験を積むことで二級試験の実務経験要件を満たすことができます。

参考:公益財団法人 建築技術教育普及センター
「受験資格」より

建築士になる際の3つのポイント

建築士になる際には、以下の3つのポイントを抑えることが大切です。


どのような建築士になるのかをイメージする

建築士の働き方は、多岐に渡ります。

戸建て住宅やマンション、公共施設、橋や道路などの構造物など、手がける建築物によって仕事内容が異なります

また、デザイン、構造設計、設備設計のどのような業務に従事するのか、大企業で働くのか、個人事務所で働くのかといった環境によっても働き方が変わります。

実際に建築士として働いている人から話を聞いたり、インターネット等で調べたりして情報を集め、自分がどのような建築士になりたいのかイメージを持っておきましょう。


評判の良い学校を選ぶ

建築系の学校は、全国に多くあります。

建築士の指定科目を履修できる学校を選ぶだけでなく、評判の良い学校を選ぶことも大切です。建築系の学校には、教育体制や資格取得の支援体制、教員の質などが学校によって異なります。企業との関係性を上手く築いている学校であれば、就職に有利になるケースもあるでしょう。


試験対策講座を利用する

建築士を目指す上で、試験対策講座を利用することも有効です。

毎年の学科試験、設計製図試験を研究し、多くのノウハウを持っている予備校の講義や製図添削を受けることで、効率的かつ有効な試験対策をすることができます。

特に、設計製図試験は、作った図面について繰り返し添削を受けることで習得できることも多いため、独学での試験対策は難しいです。

建築士試験の合格を目指すのであれば、試験対策講座を活用すると良いでしょう。

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建築士になるメリット

建築士になるとどのようなメリットやいいことがあるのでしょうか。
ここでは建築士の資格を取得することによるメリットについて詳しく解説していきます。


行える業務の幅が広がる

建築士は設計や工事管理において有資格者だけが認められている資格が数多く存在します。
建築士資格を持っていないと携われない仕事を行うことができます。また二級建築士や木造建築士には建築物の制限がありますが、一級建築士になることで規模の大きい建築物にも携わることができます。
一級建築士が扱えないような建物はないため、一級建築士の資格を持っておくことで市場価値を高めることができます。


年収が上がる

市場価値が上がるということは、一級建築士にしか行えない仕事があるということです。
どこの企業でも一級建築士しか行えない仕事はあるため、その分年収も上がると言えます。
今よりも自分の価値を高めて年収を上げたい方や転職を考えている方は一級建築士を取っておくことで、より有利に人生設計を進めることができます。

建築士を目指すなら日建学院

日建学院では建築士の対策講座を開講しています。
一級建築士・二級建築士それぞれ、試験の傾向に合わせた対策講座で十何に指導を行ってくれるのが特徴です。
日建学院の強みは合格率が高い映像講義です。

単に授業を撮影するだけではなく、構造や力学をアニメーションやCGを用いてわかりやすく解説することで、暗記学習ではなく理解力を高める学習を行っています。
通学による生講師の授業から完全映像の講座まで様々な講座が用意されているため、自分に最適な学習方法で計画的に効率よく学習することが可能です。

対策講座について詳しく知りたい方は一度日建学院の対策講座を参考にしてみてください。

一級建築士の対策講座はこちら!

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まとめ

建築士になるためには、まず学校で指定科目の履修や建築関係の実務経験で建築士試験の受験資格を得る必要があります。そして、試験に合格し、必要な場合は実務経験を積んだのち登録申請をするという流れです。

建築士試験は難易度が高く、独学のみで試験対策が難しいこともあるため、試験対策講座を利用するのも良いでしょう。

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