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木造建築士になるメリットとは?
独学で試験に合格することはできる?

木造建築士は、木造の建築物を専門的に設計することができる国家資格です。

建築士には、木造建築士の他に、一級建築士、二級建築士など、細かく分かれており、それぞれ業務内容が異なります。

本記事は、木造建築士になるメリットやデメリット、木造建築士試験について解説します。


目次


    • 木造建築士とは?
    • 国家資格の一つ
    • 一級建築士・二級建築士との違い
      ・認可の方法の違い
      ・扱うことができる建物の規模
      ・木造建築に対する専門性

    • 木造建築士の仕事内容
    • 戸建て住宅専門の工務店の場合
    • 木造建築に強い建設会社の場合
    • 住宅リフォーム会社の場合

    • 木造建築士の年収

    • 木造建築士のメリット・デメリット

    • 木造建築士のメリット
      ・一級建築士より難易度が低い
      ・木造建築の専門知識が身に付く
      ・歴史的な木造建築に携わることができる
    • 木造建築士のデメリット
      ・扱うことができる範囲が少ない
      ・給料が少ない

    • 木造建築士の試験について
    • 木造建築士の受験資格とは
    • 学科と設計製図の試験がある
    • 合格率は?難易度は高い?

    • 木造建築士になるには?
    • 専門学校や大学で学ぶ
    • 独学で学ぶ
    • 講座で学ぶ
      ・木造建築士に加え、一級建築士、二級建築士を取得したい方は日建学院

    • まとめ

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木造建築士とは?

木造建築士とは、木造の建築物を設計することができる資格のことです。
具体的には、以下のような特徴があります。


国家資格の一つ

木造建築士は、国家資格の一つで、都道府県の知事からの認可を受けることで取得することが可能です。木造建築士は、木造建築物に関する設計や管理しか行うことができず、鉄骨造や鉄筋の建築物は、木造建築士の資格で扱うことはできません。

鉄骨造や鉄筋の建築物については一級建築士や二級建築士の資格を取得することによって工事に携わることが可能となっています。


一級建築士・二級建築士との違い

一級建築士や、二級建築士との違いについて、説明します。


認可の方法の違い

一級建築士は、国土交通大臣から認可を受けることで取得できる国家資格です。

一方、二級建築士や木造建築士は、都道府県の知事から認可を受けることで取得ができる資格です。どちらも、国家資格であることには変わりありませんが、認可の方法が異なります。

二級建築士や木造建築士よりも一級建築士の資格取得の方が、難易度が高いとされています。


扱うことができる建物の規模

木造建築士は、木造の建築物しか扱うことができません。

一方で、二級建築士は、「鉄筋コンクリート造、鉄骨造等で延べ面積が30m2を超え300m2以内のもの」など、面積が広く鉄筋、鉄骨造の建物を扱うことができます。また、一級建築士は扱うことのできる建物に制限がないため、大規模な競技場や高いビルなども設計をすることが可能です。

扱える建築物の規模を考えても木造建築士⇒二級建築士⇒一級建築士の順番で難易度が高く、規模も大きくなっていくことがわかります。


木造建築に対する専門性

木造建築士は、扱うことができる範囲が少ないですが、一級建築士、二級建築士よりも取得するのが簡単である資格とは言えないでしょう。

木造建築士は、二級建築士と比べると、木造の建築物に関しては高い専門性を証明することが可能です。また、二級建築士と比べて限定されるのは建物の規模だけであるため、大きな建物を扱わなければ、特に仕事に支障を来すこともないでしょう。

参考:公益財団法人 建築技術教育普及センター
「建築士の種類と業務範囲」より

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木造建築士の仕事内容

木造建築士の仕事内容は、以下の通りです。


戸建て住宅専門の工務店の場合

戸建て住宅専門の工務店に勤めている木造建築士の場合、メインの仕事は木造の戸建て住宅の設計と、工事管理です。

ただし、人の少ない工務店の場合、その他の業務に関しても、木造建築士が行うことが多いです。例えば、資格が必要ない範囲でのリフォームや器具の取り付け、工事費用の見積もりの作成などが挙げられます。


木造建築に強い建設会社の場合

木造建築に強い建設会社の場合、木造建築のクオリティの高さを強みにしていることも多いため、設計に関する業務の割合が高まることが多いです。

木造建築に関する知見を深めやすく、木造建築士として経験を積みたいと考えている方に、適しているキャリアと言えるでしょう。


住宅リフォーム会社の場合

住宅リフォーム会社の場合、木造建築士の資格を活用して設計を行うことも多いです。

しかし、小規模なリフォームの場合は、特に資格が不要な範囲についても木造建築士が一貫して業務を行うケースが多いです。

木造建築士の年収

木造建築士の年収に関して、公的なデータはありませんが、一般的に350万円程度であるとされています。

あくまで目安であり、歴史的建造物の修復や調査など、経験値が高い木造建築士の収入は平均よりも高く、経験の浅い木造建築士の年収は平均より低いこともあります。また、勤めている企業の規模などによっても年収が上下します。

木造建築士は、一級建築士や二級建築士と比較すると、年収が下がる傾向にあります。

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木造建築士のメリット・デメリット

木造建築士になることによるメリットとデメリットについて、解説します。


木造建築士のメリット

木造建築士のメリットは、以下の3点です。


一級建築士より難易度が低い

木造建築士は、実務経験だけで資格試験を受験することができるため、一級建築士と比べると、資格取得までの難易度が低いです。

このため、早い段階から有資格者として仕事をしやすいメリットがあるでしょう。

ただし扱える現場は木造のみに限られるため、業務範囲も狭くなってしまうことは理解しておきましょう。


木造建築の専門知識が身に付く

一、二級建築士は、木造だけでなく鉄筋、鉄骨造も扱う範囲の広い建築士のため、木造建築を実務で扱う機会が少なくなることも多いです。

一方、木造建築士は木造建築に特化しているため、木造建築に関する専門的な知識が身に付きやすいメリットがあります。このため、木造建築物を専門的に扱いたい場合は、木造建築士を目指すと良いでしょう。

木造建築士はいわば、「木造」のプロフェッショナルであると言えます。


歴史的な木造建築に携わることができる

木造建築の専門知識が身に付いた場合、歴史的な木造建建築物に携わる機会が増える可能性もあります。

歴史的な建物は、基本的には木造建築であることも多く、木造建築に関する知識を深め、建築学的な観点から歴史的建造物に触れたい方にとっては、最適な資格です。

日本の文化である木造の建築物に触れ合い、歴史的建造物を維持していくという責任感や重要度の高い仕事にも携わることができる可能性があります。


木造建築士のデメリット

木造建築士のデメリットは、以下のようなものが挙げられます。


扱うことができる範囲が少ない

木造建築物だけを扱うため、鉄筋造や鉄骨造、規模の大きい建物の建築に携わることができず、キャリアの幅を広げにくいデメリットがあります。

将来的に大きな建造物の建築・設計に携わりたいと考えている方は、木造建築の専門性を活かしながら、一級建築士の資格取得を目指すのが良いでしょう。


給料が少ない

木造建築だけを扱う木造建築士は、幅広く建造物を扱うことができる一級建築士と比べ、給料が少なくなってしまうデメリットもあります。

このため、給料を上げたいと考えている場合は、木造建築士として仕事をしながら、一級建築士の資格を取得することが有効です。

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木造建築士の試験について

木造建築士の試験について、説明します。


木造建築士の受験資格とは

木造建築士の受験資格は、「知事が定める建築士法第 15 条第二号に該当する者の基準」に適合する者を除き、大きく2パターンに分かれます。

一つは、大学や専門学校にて建築に関する指定科目を修了している場合で、もう一つは、建築実務が7年以上ある場合です。このため、木造建築士の受験には、指定された建築関係の学歴、または7年以上の実務が必要です。

一級建築士や二級建築士よりも難易度は落ちるとはいえ、受験資格が設けられている試験のため、事前に自身が、受験資格があるのかどうかという点は確認しておきましょう。


学科と設計製図の試験がある

木造建築士の試験は、年に1回行われ、試験は、学科試験と設計製図の試験に分かれます。

受験申込は4月、学科試験は7月・設計製図試験は10月に行われ、合格発表は12月です。


合格率は?難易度は高い?

木造建築士試験の合格率は、例年30~40%程度です。

学科は50%前後、製図は年によってばらつきがあり、60~70%程度の合格率です。平成29年から令和3年までの試験では、いずれの年も学科試験の方が製図試験よりも合格率が低くなっています。

令和4年の木造建築士の試験では、学科試験の合格率が62.6%、製図試験の合格率が59.0%という結果で例年と大きく変わらない合格率でした。

一級建築士や二級建築士と比較するとそこまで難易度の高い試験ではないことがわかります。

参考:公益財団法人 建築技術教育普及センター
試験結果「過去5年間の木造建築士試験結果データ」より

参考:日建学院
「一級建築士 合格発表」より

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木造建築士になるには?

木造建築士になるためには、以下のような方法が挙げられます。


専門学校や大学で学ぶ

専門学校や大学で木造建築士試験を受験するのに必要な科目を履修、修了し、受験資格を得ながら、試験対策の勉強をします。専門学校や大学を修了していない場合、7年以上の実務経験が必要になるため、時間がかかってしまいます。

このため、建設系の学校を卒業することが一番の近道になるでしょう。


独学で学ぶ

建築に関する知識があれば、自力で参考書などを読み進めて独学で木造建築士試験に合格することも可能です。

しかし、木造建築士の参考書が充実していなかったり、専門的な木造や木材に関する知識や設計製図の問題が出題されたりするため、難易度は高いでしょう。

独学で受験勉強を進めるのか、講座を利用して他の手段で学習するのかという点は試験結果を左右する大きな選択になるためしっかりと吟味しましょう。

独学に向いている人、対策講座を受けたほうがいい人、それぞれ一長一短のため自身のこれまでの学習してきた過程を基に検討することをおすすめします。


講座で学ぶ

学校だけでは試験対策が不十分だったり、不安を感じたりすることもあるかもしれません。また、独学では効率的に試験対策を進めることが難しいです。

特に、設計製図試験の対策は、独学では難しいため、より専門的・体系的に学ぶために、木造建築士の試験対策講座などを受講するのも良いでしょう。


木造建築士に加え、一級建築士、二級建築士を取得したい方は日建学院

木造建築士は一級建築士、二級建築士と比較すると資格取得の難易度は低いですが、将来的に一級建築士や二級建築士を取得したいと考えている方は、日建学院の対策講座を受講することをおすすめします。

日建学院では初学者向けの講座から模擬試験講座まで幅広く対策講座を開講しています。

通いながら学習できない方でも、映像授業オリジナルテキストを用いて学習を効率的に進められるため、独学で学習するのが難しい方や苦手な方は対策講座の受講をおすすめします。

建築士の資格取得のための講座を多数開いているため、気になる方はこちらからご確認下さい。

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まとめ

木造建築士は、木造の建築物のみの設計に携わることができる建築士です。

歴史的建造物など、木造の建築物に深い関心がある方には適している資格と言えるでしょう。

しかし、一級建築士や二級建築士と比較すると、対応できる建造物の幅が狭く、給料が低くなりやすいです。このため、建築士として高い収入を得たい方や、キャリアの幅を広げたい方は、一級建築士や二級建築士を目指すと良いでしょう。

しかし、一級、二級建築士のどちらも、木造建築士よりも合格率が低く、資格を取得する難易度が高いです。独学のみでの試験対策では、試験に合格することが難しいため、建築士の試験対策に関するノウハウや知見がある、プロのアドバイスを活用することが大切です。

一級建築士や二級建築士を目指したいと考えている方は、合格実績のある試験対策講座を利用すると良いでしょう。


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